アメリカ行きの飛行機より
ロサンゼルス発シカゴ行きの飛行機に乗っています。。今、日本時間では午前10時、さっき出発したロサンゼルスの時間では夕方6時、そして、向かっているシカゴは夜の8時になります。過ぎていく時間に抗うように東に向かっているので、体内時計はもはや機能を失っているようです。
アメリカ行きの飛行機に乗るため、羽田空港に着き、チェックインすると予約していた便と違うチケットが発券されました。もともと予約していたのは羽田からダラスを経由してシカゴに着く便だったのに、ロサンゼルス経由になっています。しかも羽田からの出発時間は3時間ほど遅く、シカゴに着く時間も4時間遅い。夜の7時半に着く予定だったのが、夜11時半に到着することになってしまいました。
航空会社の職員に聞くと、ダラス行きの便が大幅に遅れたので、便を振り替えたとのこと。ただ、ぽっかり空いた時間も仕事の確認などをしているうちに、あっという間に過ぎてしまいました。
ある程度の期間、日本を離れなくてはならない海外出張前は、いつもバタバタするのですが、今回はいつもに増してバタバタでした。出張期間は2027ダイアリーの発売と重なる上に、出張直前に『旅とノートの日々』の先行発売があって、中目黒では、その原画展もある。それ以外にもここでは書けない諸々もあって、出張前に積み残した仕事と、出張先での準備不足に不安を抱えながら、飛行機に乗っています。突然の便の変更は、その後のトラブルを予感させなくもないですが、まあ、なるようになるでしょう。
『旅とノートの日々』の発売は、僕にとってはそれなりに感慨深い出来事です。発売日の前日に、本の陳列と原画展の飾り付けを行おうと、定休日のトラベラーズファクトリー中目黒に向かうと、肝心の店の鍵がないことに気づきました。いつもは手元にある鍵を他のスタッフに貸していたのをすっかり忘れていたのです。そこで鍵がありそうな場所を探してもらったけれど、見つからない。諦めて翌日の朝から陳列を行うことにしました。
そんなわけで、前日にゆっくり陳列をしようと思っていた原画展も、当日の朝からみんなでバタバタしながら作業をして、なんとかオープン前に終えることができました。そして感慨に耽る余裕もないまま発売日を迎えた。それでもオープンからしばらく原画展を行う2階に立っていて、お客さんとお話をすることができました。そこで購入したばかりの興味深げに絵を見ている方と話すのはとても嬉しい時間でした。
本当に読んでいる人がいるのかと思いながらも、20年に渡って毎週このブログを書き続けていますが、『旅とノートの日々』はある意味その集大成みたいなものでもあります。20年前にトラベラーズノートが生まれ、そのことについて綴ったブログが20年かけて本になる。かなりニッチな本だからベストセラーにならないのは、間違いないですが、長く残る本になれば嬉しいな。
トラベラーズノートがそうであるように、人の暮らしに寄り添い、ときに読んだ人を勇気づけたり、温かく受け入れてくれたり、ひとりじゃないって思わせてくれる。僕自身は、これまでそういった本や音楽に何度も救われて、ここまでなんとか生きてきたようなものだから、逆の立場になって少しでも恩返しができたら嬉しいとも考えています。トラベラーズファクトリーで開催中の「読書月間」イベントで選んだ古書も、そういった本ばかり。『旅とノートの日々』とあわせて手に取ってもらえると嬉しいです。
飛行機の窓から夕焼けの赤い光が差し込んできた。するとまもなく機内が薄暗くなりました。暗くなるとだんだんと眠気が襲ってきますが、ここは我慢。時差ボケを防ぐために、このロサンゼルスーシカゴ間の飛行機では眠らないことに決めています。シカゴまであと2時間。昨日、家を出発してから24時間になります。
シカゴは、初めての訪問になります。僕にとってシカゴといえば、シカゴ・マフィアのアル・カポネ、シカゴ・ブルースのマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフ。『アンタッチャブル』に『ブルース・ブラザーズ』、『フェリスはある朝突然に』などの映画の舞台としても記憶にあります。とにかく初めての都市を訪れるのは、やっぱりワクワクします。
本来ならば今頃はすでにシカゴに着いてホテルにもチェックインして、アメリカで初めての夕食を囲んでいたと思うと、ちょっと悔しいけれど、とにかくシカゴまであと少し。
上の文章を書いてから、2日後。あれから、無事シカゴに着いて、イベント初日を終えたところです。そろそろブログをアップしなければと思い、再び書き足しています。旅の最中なので、簡単に書きますが、まずはなにより僕はシカゴのことをすっかり気に入ってしまいました。特に、イベント会場となったパートナーショップのPaper & Pencil があるエリアは、穏やかで自由な空気に満ちていて、イベントで1日会場に立っているだけで、その街の一員になれたような気分になりました。
まだ旅は始まったばかりです。詳しい話はまた後日ここで書きたいと思いますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。