2026年5月25日

新しい10年用のパスポート

 来月、20周年のキャラバンイベントのために久しぶりに韓国に行く。パスポートの有効期限が6月初めで切れてしまうため、更新した。必要に迫られ先々月にやっとマイナンバーカードを取得していたこともあって、更新の申請をスマホで行うことにした。

 これがなかなか手強い。何度も途中で失敗して、ログインからやり直しを繰り返す。その都度、スマホをかざして自撮りの写真をアップロード。そのうち撮影もいい加減になってくる。そんなこともあって、若干不本意な写真のまま申請。時間はトータルでたぶん2時間以上はかかっている。便利になったのか、むしろ面倒になったのかよくわからない。

 それでも先週、パスポートが出来上がったとのことで、古いパスポートを持って、パスポートセンターまで受け取りに行ってきた。その前日には社内でちょっとしたイベントがあって疲れていたようで、目が覚めたら9時半だった。その瞬間、やばいと焦ったけれど、すぐにこの日はパスポートの受け取りで午前休にしていたのを思い出してホッとする。それでも急いで身支度して家を出た。

 移動中の電車で、あらためてもうすぐ期限が切れる古いパスポートを眺めてみた。このパスポートを取得したのは、2016年。2016年といえば、トラベラーズノートが10周年を迎えた年。そうすると、このパスポートはトラベラーズノートの10周年から20周年を迎えるまでの10年間の旅の記録でもあることになる。もちろんまったくの偶然で、意図してそうなったわけではない。とにかく、それを知った上で、改めて眺めてみるとなかなか感慨深い。

 最初の出国スタンプは、2016年7月15日。10周年記念イベントで香港に行ったときのものだ。この年は、香港の後にも上海とアメリカでイベントを開催している。さらに、イベントの合間を縫うように、9月にはタイに行っている。さらにページを捲ると、2017年から2019年までに、タイ、台湾、韓国、香港、アメリカ、フランスにスペインなどさまざまな場所に行っているのが分かる。

 出国スタンプの日付は、2019年10月に行った中国の成都から、2023年10月のフィンランド、ヘルシンキまでの間に、4年の空白期間がある。コロナ禍だ。つまり、この10年用のパスポートは6年分しか使えていないことになる。その分、その前のパスポートよりも空白のページが多い。

 2023年のフィンランドは、仕事ではなく勤続30年休暇で一週間休みをもらった際に、プライベートでサウナ巡りをした旅だった。その翌年、2024年1月のタイが、コロナ以降の初めての仕事での旅になる。コロナ以降の初めての海外イベントは、2024年のマレーシアになるから、つい最近のことだ。そういえば、コロナ以降は日本の出入国の際にスタンプを押すのが省略されるようになってしまって、それも少し寂しい。

 さて、有楽町のパスポートセンターに着き、新しいパスポートを受け取った。早速、ペラペラとめくってみると、スタンプを押すページには葛飾北斎の「富嶽三十六景」が印刷されている。さらに今まで真ん中にあったICチップが内蔵された厚紙のページは、最初の写真や個人情報が記されているページになっている。そこにはプラスチックのシートが貼られている。

 個人情報のページを見てみると、なぜだか顔写真がこれまでの位置に加えて、つぎのページにも少し小さく印刷されている。さらにお札に刷られたホログラムの肖像画みたいに、うっすら見える顔まであって、不本意な写真の顔が3箇所ある。まあ、不本意とは言っても、もとがもとなので、大した違いはないんだけどね。

 新しいパスポートは、おろしたてのジーパンやスニーカーみたいでなんだか落ち着かない。まだ開封したばかりのトラベラーズノートみたいだ。まずは、来月の韓国がこのパスポートとの最初の旅になる。これからの10年間、いろいろな国を旅して、たくさんのスタンプが押されるといいなと思うけど、10年後は67歳。トラベラーズノートは30周年になる。それまで元気に旅ができているのだろうか? そもそもまだ仕事をしているのだろうか? それこそ世界は安全で自由に旅ができる状態なのだろうか? なんてことを考えてしまう。

 韓国へ行く前に、まず今週は東京・中目黒で最初の20周年記念イベントを開催します。初めての「DIY TRAVELER’S notebook!」ということで、うまくいくか若干不安もありますが、流山工場の全面協力のもと準備をしてきたので大丈夫でしょう。きっとうまくいくはず。プレイベントでのmini_minorさんによるトークイベントも楽しみ。イベントにあわせて作った新しい商品の情報も今週アップします。

 参加いただく予定の皆さま、ぜひ楽しみにしてください!