2025年7月 7日

3rd Anniversary of T.S.L Kurashiki

 T.S.L Kurashiki が3周年を迎えたことを記念して、トラベラーズファクトリー中目黒でワークショップなどを開催した。代表の河合さんや倉敷のスタッフも中目黒に来てくれて、盛況のうちにイベントを終えることができました。参加いただいた皆様ありがとうございます。

 The Superior Labor の河合さんと初めて会ったのは、香港だった。2017年にLOG ONが主催するイベントにトラベラーズが参加した。イベントを企画したパトリックが提案してくれて、香港のアイスクリーム屋、ミスターソフティとのコラボレーションアイテムを製作。トラベラーズにとってははそのお披露目のイベントでもあった。

 そのイベントにThe Superior Labor も参加していて、そこで初めて河合さんと出会った。その当時、LOG ONをはじめ、海外でトラベラーズノートを扱ういくつかの店舗が日本発のブランドとしてThe Superior Labor を扱っていたこともあったし、日本の店でも見ていたこともあって、僕はThe Superior Labor をすでに知っていたし、むしろ気になるブランドだった。

 イベント開催中はバタバタしていたけれど、河合さんも僕と同じ喫煙者だったこともあって、何度か一緒に会場を抜けて、タバコを吸いに行ったし、イベント後の打ち上げでゆっくり話すことができた。作っているもの自体は違うけれど、ものづくりの考え方や価値観、趣味などに近いものを感じて、「一緒に何かしましょう」と話した。

 それから、河合さんはトラベラーズファクトリー、僕らは岡山のnap village に足を運んで、交流が生まれていった。コラボレーションのバッグやポーチを作ってもらったり、トラベラーズファクトリーでイベントを開催してもらうなど、さまざまな形で交流が続くようになった。

 河合さんから倉敷に店を作ることを考えていると聞いたのは、トラベラーズファクトリー京都がオープンして少し経ったころだったと思う。ちょうどそのときは、コロナ禍まっ最中で、お互いの行き来はなく、リモートで話をした。

 倉敷の美観地区にある古民家にオープンするという話を聞いたときは、岡山の山の中にある廃校をリノベーションして工房にしている河合さんらしい発想だと思った。 さらに河合さんは、その新しい店をトラベラーズカンパニーのパートナーショップにできないかと提案してくれた。

 倉敷の美観地区は、旅先として魅力的な場所だし、京都と合わせて旅するのもいい。トラベラーズノートを使う人にとっては、旅をするための動機が増えるのも嬉しい。いつかこんな場所が日本の各地にできればいいなとも思った。

 河合さんから、3周年のことを聞いたとき、あれから3年たったんだ、としみじみ思った。トラベラーズファクトリー京都がオープンしたのは、ちょうどコロナ禍がはじまったばかりの2020年。緊急事態宣言が頻繁に発令されていた頃で、2回延期になって6月にやっとオープンできた。

 T.S.L Kurashiki がオープンした2022年は、だいぶ深刻な状況は去った頃だったけれど、それでも海外から日本に来る人はまだほとんどいなかった。僕もオープンに立ち会ったけれど、みんなマスクをつけていたし、倉敷の美観地区もコロナ前から比べると静かだった気がする。そんな状況の中でも、たくさんの人が足を運んでくれたし、僕らもオープンを理由に、久しぶりに京都から倉敷まで来ることができて、旅自体を楽しんだ。あれから、キャラバンイベントでノートバイキングを開催したりして、倉敷を旅する理由ができたのも嬉しい。

 今回のイベントでは、T.S.L Kurashiki がトラベラーズファクトリーにやってきたという感じで、倉敷限定のアイテムが並ぶPOP UPコーナーが登場し、中目黒では、倉敷でしか受け付けていないトラベラーズノートのカスタマイズオーダーを中目黒で受け付けた。さらに、河合さんが先生となって、レザーペンケース作りのワークショップを開催。参加してくれた方が楽しんでいる姿をたくさん見ることができた。

 倉敷に行ったことがないお客さんが、「いつか行きたいんですよね」と言うと、行ったことがあるお客さんが、「ほんとうにステキでしたよ」と答えたり、倉敷でカスタマイズしたトラベラーズノートを見せ合ったり、参加者同士で話が弾んで盛り上がっている姿を見られたのも嬉しかった。

 イベントが終わると、いつものように中目黒の2階で打ち上げを行った。トラベラーズファクトリーのスタッフが、河合さんと倉敷のスタッフを囲んだ宴会は、終始笑顔に満ちた楽しい時間だった。これからも長くこんな関係が続くといいな。