TRAVELER'S furniture
3月19日~22日までの青山スパイラルで行われるトラベラーズノートイベントの準備が着々進行中です。その模様を少しずつこちらでも紹介していきたいと思います。
今日はイベントで使う棚や机のこと。これらは、すべてデザインフィルの流山工場で制作しています。商品を並べる棚は、工場にあった作業台を作るための板を切って作ってもらいました。何十年も工場に置かれていた板は、節が残って実にいい風合いが出ています。そんな木を使って作られた棚は、新しいのにずっと昔から使われていたかのような味を感じます。
また、机や仕切りの付いた箱。これらは、何十年も前に作られて実際に今でも使われているもの。長年工具が置かれたり、作業がそこで行われたため、木の表面には油がしみ込んでいました。これを洗ったり、ヤスリで削ったりしてきれいにし、その上にニスを塗って仕上げました。そうすると、まるで生き返ったように美しくなりました。新しい木では絶対にでない、深い味わい。思わずみんなで木の表面を何度もなでて、その温かい風合いを味わってしまいました。
前に読んだ、アンティークのインテリアが魅力のSHOZO CAFEオーナーの言葉を思い出しました。「古いモノはきれいにしておかないと、ただのガラクタ。古いモノの良さを引き出して命を長らえさせるためにはまず掃除。」
まさに、古いガラクタが、命を吹き返し、美しい物に変化していく。そんな素敵な瞬間に立ち会った幸せを感じました。イベントにお越しの際は、ぜひ、そこに置かれている棚や机にも注目してください。流山工場の工場長と渡辺氏、そして、スタッフ一同の渾身の力作です。