2010年2月 9日

BRASS PRODUCTS


 
トラベラーズノートの仲間たち、最後はブラスプロダクトです。
 
トラベラーズノートを使っていて、ずっと考えていたのが一緒に使いたいステーショナリーの形でした。様々な方がブログなどで、似合う筆記具やペンケースを紹介してくれています。私自身もヨーロッパの万年筆や鉛筆などをペンホルダーに挿して使っていました。それはそれで良いのですが、やはりトラベラーズノートが提案するひとつの形を示したくて、日々モノを見ながら、その素材や形を考えていました。
 
トラベラーズノートのように、素材そのものにプリミティブな存在感と味わいがあり、長く使うほどに質感が美しく変わり、使い手の歴史が刻まれていく。そんな素材を追い求めていくなか真鍮に興味が湧いてきました。アンティークショップで見かけた真鍮のランプや把手の金属なのにどこか温かみのある質感、経年変化によりにぶく黒ずんだ色合いになんとも言えない美しさを感じたのです。
 
今回発売するアイテムは、鉛筆がブラス製の軸に収納された「ペンシル」、トップにリングが付いている「ボールペン」、真鍮の質感が美しい未蓋式の「ペンケース」、目盛が刻まれた15cmの「定規」、そして、ブックマークやインデックスになる「ナンバークリップ」です。
 
ペンは前にここでも紹介したBULLET PENCIL、ナンバークリップは欧米の古いホテルのルームプレートをモチーフにデザインしました。どこか懐かしく、同時に洗練されたカタチを目指しました。また、クリップ以外は日本の工場で職人によって加工されています。ペンケースのゆるくカーブのかかったエッジのラインは、70年代のイギリス車のような繊細な美しさに仕上がりました。定規はミクロン単位まで位置を調整し、45トンの力で一気に型抜きして仕上げます。実際に工場に行き、日本のモノ作りの技のすばらしさを見せていただきました。
 
無垢の真鍮は、最初は黄金色の輝きを見せますが、使うほどに味わいのある色調に変化していきます。10年、20年と使って頂き、使う事でアンティークな価値があるモノに育てていって欲しいプロダクトです。きっとその時には、掛け替えのない宝物になっているはずです。
 
ブラスプロダクトも3月19日発売です。
 

 

 

最近の記事