2010年2月23日

Uncommon Places


 
アマゾンで注文していた写真集が届きました。60~70年代のアメリカのモーテルやダイナーを写した写真が見たいと思って探していたら、この写真集、スティーブン・ショアーの「Uncommon Places」に辿り着きました。
 
淡い色彩のアメリカの路上の乾いた空気感、夕暮れ時のモーテルのネオンサイン、ダイアル式の電話や白黒のブラウン管テレビが置かれたモーテルの部屋、建物の壁一面にペンキで書かれた広告、広い駐車場に雑然と並ぶフォードやGM、見た事がない風景なのに、どこか懐かしく旅情を誘います。クリアで無機質な目線でシャープにピントをあわせて切り取られた写真は、30年前のシーンなのに、まるで今もそこにあるかのように感じさせます。その風景を眺めていると、どこか切ない旅の孤独を思い出せてくれました。
 
アメリカの中西部、カーラジオから流れるライ・クーダーやニール・ヤングを聴きながら、土埃の舞うハイウェイを走る。途中、ダイナーに車を停めて、コーヒーとパンケーキのランチ。さらに車を走らせ、夕暮れ時になりモーテルやレストランのネオンサインを眺め少し切なくなる...。あ~あ、そんな旅に出たいな。
 

 

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