クラゲ
ゴールデンウィークの休み、久しぶりに水族館へ行って来ました。そのなかのクラゲコーナーに思わず魅了されてしまいました。
水中をぷかぷか漂っていて、透明感のあるゼリー状の胴体を開いたり閉じたりしながら、浮き上がったり沈んだりしている。そんな姿を見ていると不思議と気持ちが和んできます。潮の流れに逆らわず、浮遊生活を送る姿は、風に吹かれて自由に飛んでいく気球を連想させてくれます。そういえば、映画「男はつらいよ」で寅さんが旅先で出会った女性にどこに行くの?と聞かれて、風に吹かれてふらふらしてみるよ、なんて答えていたシーンを思い出します。
クラゲの透き通る体で暗い水の中を漂う姿はどこか儚げで、風来坊の寅さんの恋のようにあっけなく壊れてしまいそうで、それゆえに自由と美しさを感じさせてくれるのでしょうか。思わず時間を忘れて、ゆらゆら漂うクラゲを見入ってしまいました。