旅の記憶
イチャソ・ズニカさんの写真は、躍動と静寂が同居した不思議な印象を与えてくれます。その写真を見ていると、まるで時間が止まって、すべての動きが静止してしまった景色のなかに放り込まれたような気分になるのです。対象物が人物であれば、その息づかいが聴こえてきそうなくらい近付いているのに、カメラの存在をまったく感じさせないほどシーンに溶け込んでいるからなのでしょうか。さらに眺めていると、再び時間が動きだし、すべてが躍動をはじめたその先のストーリーが頭の中に浮かび上がってきます。
カメラの性能が上がって、誰でも簡単にきれいな写真を撮ることができる時代ではありますが、その対象物への向き合い方には、プロならではの洗練と技を感じます。また、彼女は、写真だけでなく文章やコラージュなどにもとても優れた才能があります。それゆえにその写真には深い物語性とテーマが感じられるのかもしれません。
イチャソさんは、トラベラーズノートのユーザーでもあります。彼女は旅日記を作るのですが、それは写真や旅先でみつけた砂や草花までもをノートにコラージュした、とても独特で素敵な紙面となっています。
プロフェッショナルユーザーのページでもその一部をご覧頂けますが、11月19日まで、トラベラーズファクトリー2Fで、オリジナルの旅日記を展示しています。さらに、今回の展示は、トラベラーズノートのリフィルを使用した素敵なコラージュ作品も多数展示しています。トラベラーズノートに旅の思い出を記録するためのアイデアも満載のとてもすばらしい作品です。さらに、現在彼女が住んでいるインドから持ってきてもらったインド製ステーショナリーやチャーム、木版なども販売しています。
11月10日(土)は、インドの新聞やマップ、ポスターなどを使用したカスタマイズが体験できるイベントを開催します。イチャソさんにも来てもらいますので、旅日記のアイデアなどをその場でアドバイスしてもらうこともできます。誰でも無料で参加できるイベントですので、ぜひ遊びに来てください!イチャソさんの写真はこちらでご覧いただけます。