DIY TRAVELER’S notebook!
先日、流山工場へ行ってきた。工場ではちょうど今月に発売する「トラベラーズノート カードサイズ 20周年セット」のアッセンブリの真っ最中だった。作業テーブルの上に、カードサイズのトラベラーズノートをはじめ、クラフトファイルやジッパーケースなどを並べて、スタッフが箱に詰めていた。
スタッフによって手際よく次々とセットされているのを眺めながら、「なんとか無事出荷できそうだな」と僕はほっと胸をなでおろした。最初の試作から、ここまで至る道のりを思い返すと、それなりに感慨深い気持ちになる。赤ちゃんがお腹に宿り、少しずつ大きくなり、いよいよもうすぐ出産予定日を迎える。今はそんな状態なのかもしれない。楽しみにしている方々の手に早く届けられるといいな。
箔押し機の前に行くと、ちょうどトラベラーズノート KYOTO EDITIONの表紙の加工をしていた。ブルーのカバーを一枚ずつ手に取って、丁寧にカッパーの箔を押していく。ちょうど桜の季節だったこともあって、トラベラーズファクトリー京都にも、世界中からたくさんの方が足を運んでくれている。タイのチェンマイから届いた革カバーが流山工場で加工されて京都に送られる。そこで旅人たちの手に渡り、世界中に旅立っていく。そんなノートの旅に思いを馳せた。
その横では、別のスタッフがリフィルの表紙の紙に20周年ロゴを箔押ししている。これは、事前に頼んでおいた「DIY TRAVELER’S notebook!」のためのサンプルの表紙だ。白い紙にブルーの箔押し、深い緑色の紙にゴールド、薄いピンクの紙にはピスタチオグリーンの箔など、さまざまな色の紙にさまざまな箔が押されている。うん。いい感じだ。
早速、サンプルの表紙を作業台に持ってきてずらりと並べた。さらに、リフィルノートを開いたサイズにカットした紙も並べていく。こちらはMD用紙のホワイトとクリームに、それぞれ何種類かの罫線が印刷されたもの、さらにクラフト、和紙、カラフルな紙など、ノートの中紙になる紙だ。
ノートバイキングもそうだけど、同じサイズにカットされたさまざまな紙が並んでいるのを見るのは楽しい。何度も見慣れた紙でも、1箇所に集まって並ぶと、ワクワクが一気に高まる。一枚ずつ手に取って透かしてみたり、触ってみたりして、そこに何を書こうか想像を膨らませた。
この日は、サンプルの確認と同時に、5月末の東京を皮切りに世界各地で開催するイベント「DIY TRAVELER’S notebook!」のテストを行うために、流山工場に来ていた。
製本用の大きいホチキスと、断裁機には、レギュラーサイズのリフィルにぴったりと合うようにガイドが付けられている。何度か試しながらガイドの位置を微調整していた流山工場の職人が「もう大丈夫です」と僕らに声をかけた。まずは、試しに一冊作ってみると、なかなかいい感じだ。それぞれ実際にホチキスや断裁、折りをやりながら、流れを確認していった。
そして、準備が整うと、今度、工場で作業を行っていたスタッフの方に声をかけて、10人いっぺんに「DIY TRAVELER’S notebook!」を試してもらう。そのときは、みんな紙やノートが好きな一人のお客さんとなって、楽しそうに紙を選んでくれた。紙を選んだら、今度は製本・断裁。15分で何冊できそうか。実際にイベントではもっと紙の種類を増やすから、選ぶのにももう少し時間が増える前提で考えよう。そういえば、あの紙もあった方がいいかも。なんて、ことを考えながら、イベントの流れや詳細を考えていく。
スパイラルリングノートバイキングもそうだったけれど、新しいプロダクトだけでなく、ノートにまつわるイベントはやっぱり流山工場から生まれる。イベントで使うホチキスや断裁機は、工場で使っているものではなく、簡易的なものになる。だけど、毎日ノートを作っているプロの職人が、機械を調整・カスタマイズして、紙にもひと加工加えることで、工場で作るノートのレベルに近づけてくれる。
20周年記念のイベントとして、スパイラルリングノートバイキングに替わって、「DIY TRAVELER’S notebook!」を企画したのは、なんといってもトラベラーズノートの20周年だから、やっぱりトラベラーズノートにセットできるリフィルがいいと思ったからだ。
自分好みにカスタマイズをして、楽しいことや好きなことがたっぷり記されたトラベラーズノートは、自分の分身みたいな存在になる。だから、トラベラーズノートは、同じノートなのに、使っている人によって、どれもみんな違う。それこそ、トラベラーズノートの一番の魅力だと思っている。だから中にセットするリフィルも、中の紙を自分好みにアレンジして、完全にオリジナルのものが作れたら楽しいと思った。
そんなわけで、ただ今、5月末に東京・中目黒で開催する一回目の「DIY TRAVELER’S notebook!」の抽選予約を受け付けています。抽選予約という、なんだか面倒な受付方法になってしまい大変申し訳ありませんが、諸事情をご理解いただけますと幸いです。
あと、プレ企画としてmini_minorさんによるトークイベント&「DIY TRAVELER’S notebook!」も開催します。mini_minorさんとはずっと一緒にイベントをやりたいですね、と話をしていたのですが、このたびやっと開催できることになり、私たちも楽しみにしています。こちらも抽選予約となっていますが、ぜひ!
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