2008年2月29日

PARIS TEXAS

一昨日映画について書きましたが、映画と言えばやっぱりこれなんです。一番好きな映画。
 
「パリ、テキサス 」

まず、最初のシーンからぐっときます。クレジットが流されるなか、ライ・クーダーのスライドギターの音が聴こえてくる。タイトルのPARIS TEXASの文字が消えるとアメリカの南部の荒涼とした砂漠の風景。そこに男がひとり歩いています。薄汚れた野球帽と埃まみれのスーツのアンバランスないでたち。手に持っている大きなプラスチックのボトルの水を飲み干し、それを投げ捨てまた歩く。それをオオワシが眺めている。それだけで、この男がたどってきた悲しい歴史を感じさせます。
 
ほんとうに素晴らしい映画です。美しい映像と音楽、男女や親子の愛、そして、旅立たずにはいられない男の孤独感。とにかく旅が好きな人には見てほしい映画です。
 
余談ですが、私の好きなバンドのひとつTRAVISはこの映画の主人公の名前から付けられたそうです。さらに余談で、この映画のナスターシャ・キンスキーはぞくっとするほど美しいです。
 

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