2008年11月26日

天星小輪


 
香港のスターフェリーが好きです。スターフェリーは、大陸に地続きの九龍サイドと香港島を結ぶ渡し船です。潮の香りとオイルの臭いのまざりあった船内、海風で少しベタつく手摺に肘をかけて、心地よい海風を浴びながら、向こう岸のビルの乱立する風景を眺める。
 
わずか10分足らずの船旅ですが、昼は海の上をゆったりと舞う鳥を見ながら、夜は100万ドルの夜景とその光が海面に映るのを眺めながら、幸せな時間を過ごすことができます。
 
上層が2ドル20セント(約35円)、下層は1ドル70セント(約27円)。たったそれだけで、快適で優雅な船旅を楽しむ事ができます。ちなみに値段が安い下層の方が海面に近く、また窓もなくより快適な船旅が出来るような気がします。
 
100年以上の歴史があり、現在運行している船も、40年以上前に就航した船がほとんど。地下鉄でも同じ行き先に行く事ができますが、まだまだ現役で、観光客だけでなく香港の庶民の足としても活躍しています。沢木耕太郎氏の著書「深夜特急」の中でも、「60セントの豪華な航海」と称し、その魅力を語っています。
 

 
今回の出張で、スターフェリーのミニチュアを買ってきてしまいました。う~ん。かっこいい!