2008年12月12日

古くて美しい木製品

今日は午後から、デザインフィル流山工場へ。
 
この工場は、印刷や紙加工、製本の工場なのですが、そのための設備とは別に電気のこぎりや万力などがあります。これらは、木製品のプロダクトを生産するためのものではありません。工場の様々な機械の脇に置かれた、ちょっとした棚や踏み台、作業台などを作るためにあります。
 
工場の現場では、作業しやすいように様々な工夫がなされています。例えば、ノートを化粧断裁するための断裁機の脇に置かれた台は、作業後にノートをきれいに効率よく並べられるように、断裁機と同じ高さになっています。さらにその台にはキャスターが付いていて、次の工程の場所まで簡単に移動できます。
 
紙加工の機械にちょうど良い台は、当然お店では売っていません。だから、自分達で木を切って作ってしまうのです。そんな現場の工夫の上で出来た棚や台は、決してきれいに作られている訳ではありません。しかし、無骨で質実剛健な道具として、長い年月働いてきた姿はとても美しいことに気付きました。おもしろい物を見つけてちょっと、わくわくした気分。