大人だろ、勇気を出せよ
ついに40歳になった。
あまり年齢について気にしたり、考えたりすることはなかったのですが、やはり40歳というのはひとつの節目。感慨深くならざらるを得ません。これまで過ごしてきた日々と、これから過ごしていく日々について考えることが多くなりました。
ジョン・レノンが銃弾に倒れたのは40歳の時。ハウスハズバンドとして暮らしてきた長い沈黙を破り、5年ぶりの新作「ダブルファンタジー」を発表した直後の死でした。そのアルバムは、それまでの彼のどのアルバムよりハッピーでポジティブな作品。その冒頭を飾る曲が、Starting Over(再出発)でした。
青臭く熱く語って煙たがられたり、力不足に気付いて落ち込んだり、勇気が足りず足がすくんだり、どうして分かってくれないんだと嘆いたり、どうして気付かなかったのかと悔やんだり、不惑にはほど遠い毎日です。
正義と悪、本物と偽物、いいものとわるいもの、かっこいいこととかっこ悪いこと。白と黒の境界線はあいまいで、突然入れ替わってしまうような儚いもの。白の裏に隠れた黒い影や、黒の中に潜む白い光の存在を認められる人でありたいです。
なんだかおぼろげだけど、見えてきたことがあるのです。思い上がりかもしれないけど、もっとうまくやれそうな気がするのです。新しい何かが始まりそうな予感がするのです。
今まで過ごして来た日々の経験、出会った人達、音楽、本、風景、目にしたり触れたりしたもの...。それらはすべて、これからの自分の未来に繋がっているということが分かってきました。意味のないことや無駄なことなんて、何もないんですよね。
人生の折り返し地点。まだまだやりたいことはたくさんあります。今までのすべての出会いと経験に感謝しつつ、新しい一歩を踏み出す。Just Like Starting Over...
ちなみにタイトルは、RCの「空がまた暗くなる」のワンフレーズ。今になって聴くと、胸にぐっと突き刺さります。