写真集が教えてくれること
香港に行った時に買った写真集がなかなか良い感じなのです。正直ちょっと高かったので買おうかどうか悩んだのですが...
旅先では、多少無理しても悩んだら買った方が良いのかもしれないですね。買って後悔するより、買わなくて後悔する方が多いような気がします。その分くだらないものも買ったりするのですが、それはそれで旅の思い出になったりします。
で、その香港の写真集。香港の日常の風景でよく見かける街に佇む人、古いビル、郵便ポストなどページごとにテーマが設けられて、ページいっぱいにその写真が並んでいるという構成になっています。それだけでどこにでもある古ぼけた風景が新鮮に見えてくるのです。
(写真集 MY HK / Douglas Young )
長い歴史のなかで受け継がれてきた、市井の人々の飾らないリアルな生活から切り取られた風景だからこそ愛おしく美しい。そんなことにあらためて気付かせてくれます。
優れた写真集は何気ない風景から美しさを見つけ出す視点を教えてくれます。どこか旅に出ている時やめずらしいものに出会った時には、よく写真を撮ったりしますが、自宅の周りや通勤途中など日常の風景はわざわざ写真を撮ろうと思いません。でもこの写真集を見たことで、日常の風景の中にある美しさを残しておきたいと思いました。例えば10年、20年経って自分が見たいと思うのはそんな写真かもしれないですね。
休日にいつも行く銭湯をテーマに切り取ってみました。なんでもない銭湯が愛おしく見えてきませんか?