2010年1月14日

魔法のカフェ


 
あまり怪奇現象を信じる方ではありません。テレビでやっている超能力や心霊現象の番組は、胡散くさくて好きではないし、 実際に自分が直面したり体感したことがないことを無条件で信じることに 危険な匂いを感じるのです。でも、魔法の力の存在は信じています。それは私自身が誰かの魔法の力に救われた経験があるからです。
 
例えば、ロックの魔法。ビートルズみたいに偶然出会った4人が、他の誰にも真似できない唯一無二の美しい音楽を作ってしまう。そして、世界中の悩める若者たちに生きる希望を与えてしまう。私もロックによって心のドアを開けてもらった一人です。
 
きっと科学的な分析でその訳を知ることなんてできないし、同じようにやっても再現できないことだと思います。だから、これは人が持つ魔法の力がそうさせるのだと考えるようにしています。他にもアートにスポーツ、恋や旅なども時に魔法の力を発します。
 
今回の旅で魔法の空間があることが分かりました。この場所にくると、心の奥底の琴線を刺激される。静かにその場に佇んでいるだけで、何か新しいことを始めたくなり、胸が熱くなってくる。
 
そんな場所は、人だけでなくモノにも不思議な魔法をかけてくれます。そこにおいて写真を撮れば、パワーが宿り、そのモノを手にとり何かを始めたくなるような気がするのです。
 
その魔法のカフェは、今までも訪れたことがあるエレファントファクトリーコーヒー。この空間はきっと誰のマネでもなく、何かの分析の結果でもなく、お金をかけたから出来たのではない。ただ店主の想いが正直に深く突き詰められたカタチであり、それこそが魔法が生まれる唯一の方法なのだと思います。
 
洗練された空間のなか、入り口脇の棚に少し場違いなブルーハーツの本を見つけました。この店主もまたロックの魔法に魅せられた一人のようです。そして、彼はまた、トラベラーズノートの愛用者でもあります。
 
僕らは今、このノートを魔法のノートにするための旅をしている。
 

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