トラベラーズブレッド
イベントに向けて制作しているリトルプレス「TRAVELER'S PRESS」。その取材でオカズデザインさんの台所アトリエ・カモシカへおじゃましました。昨年、オカズデザインさんと出会い、その料理を体験した時に感じた感動。それをトラベラーズらしいやり方で皆様にお伝えしたい。TRAVELER'S PRESSを作るということを考えた時、まずオカズデザインさんのことが頭に浮かんできました。
素材そのものへの愛情を感じる素朴な佇まい。決して華美ではないのですが、個性的で洗練された味わい。そして、飾らず、気持ちをこめた温かいおもてなし。その料理は、私たちのモノ作りが目指す方向にとても近いものを感じました。そこで、トラベラーズノートに似合う料理を考えてもらい、そのレシピや料理のシーンを誌面に載せて、読者にその料理を体感してもらうということを考えました。
打ち合わせをする中で、メインの料理がパンに決まりました。粉の味わいを感じるようなシンプルで素材感のあるパン。パンに何かを塗ったり、のせて食べる感じが、トラベラーズノートのリフィルを差し替えたりしてカスタマイズすることを連想させます。そして、出来上がったパンは、私たちが想像していた以上にトラベラーズノートを感じることができるパンでした。トラベラーズブレッドと名付けさせて頂きました。
どんなパンかは、本が出来上がるまでの楽しみとさせていただきたいと思いますが、とっても美味しくて、シンプルで、どこかの旅先で出会ったようなパン。でもレシピ通りに作れば誰でも作る事ができる楽しいパンでもあります。休日にトラベラーズブレッドを作ってみることで、それを持ってどこかに出かけたくなったり、何か新しいことを初めたくなったり、胸がわくわくして元気になったり、きっとそんな、新しい旅を始めるような気持ちを味わっていただけると思います。
それにしても、オカズデザインさんはやっぱり凄いです。トラベラーズノートに似合う、旅を感じる料理という抽象的な依頼にも関わらず、最高のトラベラーズブレッドを作ってくれました。料理とノートという意外な組み合わせから生まれたハーモニー。ぜひご期待ください!
そのオカズデザインですが、現在公開中の映画、
「食堂かたつむり」のフードコーディネーション
を担当しています。料理がテーマの映画です。
その料理本も発売中です。料理好きな方は要チェックです。