2010年4月 7日

旅先のカフェ 邪宗門(下田)


 
ペリーロードから下田公園を歩くと、下田の街を一望できる高台に出ました。そこから眺めると、この街が周りを山と海に囲まれた小さな街であることが確認できます。ちょうど満開の桜の中、さわやかな海風が吹いてきました。いよいよ本格的に春がやってきたようです。しばらく、風を浴びながら港の風景を眺めていました。
 
再び懐かしい静かな商店が並ぶ街を歩きました。金目鯛入りのコロッケを食べたり、足湯に入ったりしながら、のんびりと街歩きを楽しみ、そして、再びカフェへ。
 
街中にぽつんとあるなまこ壁の小さな古い建物がそのカフェ「邪宗門」。ここも店内に所狭しと、古い焼き物、ポスト、映写機など、たくさんの骨董品が並んでいます。さらに、古い船のランプや舵、羅針盤、古地図、店内に流れるシャンソンの曲が、かつての下田の古き良き港町の匂いを漂わせてくれます。
 
ここではコーヒーと一緒にハニーバターサンドをオーダー。バターとハチミツを塗った熱々パンに、シナモンを効かせ、さらにアイスクリームを挟んで食べるこの店の名物です。シンプルで美味しくコーヒーにぴったりの食べ物。幸せな時間を約束してくれます。
 
平日だったからか、お客も少なく、ゆっくり新聞を眺めながらコーヒーを飲んでいる地元の商店のご隠居さんらしき客がいるだけでした。また、入り口近くのテーブルでは、長い間この場所でカフェ営んでいるらしい年配の店主が、ハガキに絵を描いていました。
 
旅人と地元の人が程よく入り交じり、それぞれに心地よい時間を与えてくれる。そんな上質のカフェが古くからある街は、魅力的な街であることが多いような気がします。このカフェを出る頃には、すっかり下田の街が
好きになってしまいました。
 

 

 

 

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