ロウソクの灯りを眺める。
今年も流山工場に有志が集まり、キャンドルナイトを行いました。
夜の工場の薄暗い倉庫で、ロウソクをたくさん並べて火をつけていく。全部に灯がともったところで、電気を消すと見慣れた工場が、幻想的な世界に変わります。すると、みんなキレイ~と歓声をあげて、写真撮影を始めました。ひととおり撮影が終わると、地べたに座ってゆっくりとロウソクを眺め始めます。すると、発する言葉も少なくなって静かにロマンチックな雰囲気を楽しんでいました。
私もスローな音楽に耳を傾けながら、ぼ~っとロウソクの灯を見つめていました。そうしていると、穏やかで優しい気持ちになってくるように感じます。
未解決の様々な問題。やらなければいけない雑務。忙しさのなかで置き去りにしている大切なこと。世の中には、たくさんの希望と絶望が入り交じり、どんどん複雑になっていくような気がします。
でも、本当に大切で必要なことは、きっとシンプルで美しいものだと思います。例えば、それはゆらゆらと揺れる優しい炎の灯。イデオロギーもジェネレーションもエコノミーもエコロージーも関係ない。ただ、それを見つめる時間を共有するだけで平和で穏やかな優しい時間が流れていました。そんな時間をもっと大切にしていくこと。そこに、ひとつの答えがあるような気がします。