2010年8月 4日

benlly's & job / Resistant


 
金沢行きの一番の目的は、新竪町のお店benlly's&jobとResistantに行くこと。
 
前に店主タナカさんとお話させていただいてから、ずっと行ってみたいと思っていたお店です。お話をさせていただいたり、ブログを読んだりすると、ほんとうに楽しそうにお店を運営しているのが伝わるのです。
 
ヨーロッパの蚤の市を歩いてアンティーク雑貨を買い付けたり、自分で革小物を作って販売したり、好きな自転車のグッズを作って売ったり・・・。モノづくりも独学で習得し、自分で中古のミシンや箔押機を買ってきて、とりあえずはじめてしまう。そして、金沢という地方都市で全国からネットで注文がくるようなお店を個人で運営している。そんなことを知って、どんなお店か実際に目でみたくなったのが金沢訪問の一番の動機でした。
 
特にぐっと来たのがResitant。お店に一歩入ると、思わず胸が高鳴る空間がそこに広がっていました。所狭しと並んだ欧米から買い付けてきた道具たち。古いカメラに地球儀、ホーローのランプシェード、アンティークのルームプレート、真鍮の古いカギ、植草甚一の本、オリジナルのシャツや革小物。そして、そんな空間に並ぶトラベラーズノート、ブラスプロダクト、クラフトエンベロップ。トラベラーズノートとその仲間たちが、これほど心地よく佇んでいる姿をはじめて見ました。
 
さらに、お店の奥には作業場があります。ミシンや名入れ用の活字、ペンチやナイフなどレザークラフトのための道具が雑然とあります。この場所で、オリジナルの革小物を作っているのです。かっこいい真鍮のプレートに、数字を入れてもらうようお願いすると、早速活字を取り出し、刻印を入れてくれました。
 
自分の好きな物で埋め尽くされた空間、しかもそれぞれが奥深いストーリーを持っている。そんな空間で、モノ作りをしたり、その世界に共感するゲストをむかえる。そして、それによってきちんと生活の糧を得ている。このお店は、モノを売るだけでなく、店主が身をもってしてひとつの理想的でリアルなライフスタイルを提案してくれています。
 
閉店後、店主タナカさん、benlly's店長takaさんと、お酒を飲みながらさらにお話をさせていただきました。深夜の車での移動に、眠いなかでの金沢探索の夜でしたが、その時間は眠気もふっとび、旅の話やモノ作りの話でベンリーズさんとチームトラベラーズの宴は楽しく盛り上がりました。
 
旅に出て、会いたかった人や場所に会いに行く。それこそが、もっとも大切なことを教えてくれるのだとあらためて知ることができました。
 
金沢のbenlly's&jobとResistant。おすすめスポットです。*Resistantは土日のみの営業です。
 

 

 

 

 

最近の記事