2012年1月23日

会いに行く


 
ぼくは元来、人と会って話をするのは得意ではないのですが、直接会って話をすることの大切さは痛感します。向かい合えば、表情や仕草で言葉にできないその奥の想いを感じることができるし、場を共有し、同じ空気を感じることで理解できることがあります。ネットで世界中の人たちといつでも繋がることができる今だからこそ、わざわざ時間を作って会いに行くことは、以前より大きな意味を持っているような気がします。
 
ぼくたちが、トラベラーズノートのイベントを行ったり、トラベラーズファクトリーを作った一番の理由も、さまざまな方々と直接会って同じ時間を共有できる場が欲しかったからです。
 
3年前、アアルトコーヒーの庄野さんに会いに徳島へ行ったときもそう。お気に入りコーヒー屋さんがあって、ブログを読んだりしてその人に興味を持ったとき、会うために旅をしようというチームの141の提案に悩むことなくのっかり、徳島へ向かいました。実際に会って話したら、コーヒーがもっと好きになり、コーヒーのある日々の生活が愛おしくなりました。
 
トラベラーズファクトリーでのイベントでやりたかったことの一つは、作り手と使う人を繋げること。使う人は、その作り手の想い、人柄、顔が見えることで、そのモノのことをより理解し、大切に接するようになります。さらに作り手は使う人の顔が見え、その気持ちを知ることで、作ることにより真摯に向かいあうことができる。それは、決して効率的なやり方ではないのかもしれないけど、かつてのモノ作りのやり方は、ほとんどがそうだったわけだし、作り手が見えて愛着が持てるモノに囲まれた生活はなかなか心地よいものです。
 
週末の28日、29日に、徳島からアアルトコーヒーの庄野さんがやってきて、コーヒーをいれてくれます。さらに、トラベラーズビスケットを作ってくれているdans la natureのなっちゃんも駆けつけて、美味しいクレープを焼いてくれます(このクレープのお話は後ほど・・・)。
 
お客様とお話をしながら、目の前でコーヒーをいれてくれますので、ぜひ、美味しいコーヒーのいれ方から、コーヒーへの想いなどを聞いてみてください。きっと、コーヒーがもっと好きになり、コーヒーのある生活が愛おしくなるはずです。
 

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