夏だから・・・というわけではないけれど、沼津へ行ってきました。しかし、その日は夏の真っ盛りの土曜日。東名高速を西へ向かうトラベラーズワゴンは朝からの大渋滞に巻き込まれ、やっと沼津に着いたときには、予定を2時間ほど過ぎていました。
　
でも沼津に着くと、そんな渋滞を忘れさせてくれる、ゆったりとした時間が流れていました。　まず、訪れたのは、weekend books。ここは、沼津の中心地を離れた静かな場所にある古本のセレクトショップです。ひろびろとしたスペースにゆとりを持ってきれいに本が並び、アンティークのテーブルや椅子ではコーヒーを飲むこともできます。店主が本に深い愛情を持って、大切に扱っているのが伝わってくるから、穏やかな気持ちでゆっくり本を選んで、とっておきの1冊を探してみたくなります。ここで出合った本は、心をそっと温めて、優しく安らかにしてくれるんだろうな。
　
続いて、カフェirodoriへ。古民家の門をくぐり、緑があふれる中庭を歩いて玄関まで行き、木の引き戸をそっと開ける。するとどこか懐かしく、同時に洗練された空間が広がっていました。さっそくアイスコーヒーと季節のケーキをオーダー。深くしっかりした味のアイスコーヒーを飲みながら、食べ頃に熟した桃がたっぷり入ったケーキを食べていると、夏休みの夕暮れに涼しい風が流れてきた時に感じる心地よさを感じました。ここにも穏やかな時間が流れているようです。
　
その後は、沼津ではお約束の海鮮を食べました。入った食堂は、観光地でたくさんのお客さんが来るせいか接客も粗雑で、他のスタッフに文句を言いながら食べ物を持ってきました。でも、すっかり沼津の穏やか時間に慣れてしまったせいか、腹も立てず、面白いなあと笑って受け流していました。
　
東京から沼津までは、混んでいなければ2時間くらいで行ける距離。少し足を伸ばせば温泉もあるし、海にも山にも近くて、美味しい食べ物も豊富にあります。ちょっとした遠足気分で出かけるにはもってこいの場所かもしれません。