普通の中華屋さん
昔一人暮らしをしていたときは、週に3日くらいは、会社から家に帰る途中にある中華料理屋で夕飯を食べて帰っていました。どちらかと言うと、いろいろ試すよりもこれというメニューを決めてしまうといつも同じものを注文し繰り返し食べる。そこでのお気に入りは茄子炒め定食で、今思うとそれを週に2~3回食べていたことになります。
狭い店内なので、お店のオヤジが材料を中華鍋に放り込み、威勢良く鍋をふって炒めているのが、テーブルからも見えます。その手際の良さに感心しながら、眺めているのが好きでした。料理が来ると、ちょっと行儀が悪いですが前に来たときに途中まで読んだゴルゴ13を手に取って、読みながら食べます。うまいラーメン屋でもなく高級中華料理でもない、普通の街のどこにでもある中華屋。でも、日々食べるのは、そんな普通の中華屋さんが心地よいんですよね。
最近、お昼をよく食べるのもそんな中華屋。お気に入りは肉チャーハン。ちょっとしょっぱい味付けで炒めた豚肉がチャーハンにのっているのが、ここのオリジナル。感動するような美味しさでなく、なんだかくせになる美味しさなのです。お昼に会社を出て、さあどこに行こうかと言いながら、自然に足はその店の方向に向かってしまうのです。
トラベラーズノートもそんなノートでありたいなあと思ったりもします。