余白と想像力
ぼくらがモノ作りをするときに、大事にしていることのひとつに、余白感のようなものがあります。使い方やモノ自体の存在価値を作り手側ですべて決めつけずに、使う人によって自由にアレンジできる余白が感じられるようなプロダクトでありたいと考えています。その分、説明不足で分かりずらく感じることもあるかもしれませんが、それより手にした方の想像力で使い方がさらに広がっていくことにより大きな魅力を感じるのです。
そもそもトラベラーズノートだって、最初に製品化した後から、どんどん新しい使い方がひろがり、たくさんのユーザーの方々が独自のアイデアで考えた面白い使い方を教えてくれました。そんな自由な余白があることがトラベラーズノートの魅力のひとつだと考えています。
例えば、今回リリースしたトラベラーズノートリフィルのフィルムポケットシール。これは、トラベラーズノートの中紙にぴったり収まるカードサイズのポケットになるシールで1ページに最大3ポケット貼ることができます。サンプルができてから、このポケットに真四角のサイズ(8989mm)でプリントした写真がリフィル1ページに2枚ずつ収納できることに気付きました。
早速、スタッフがiPhoneの中にたまっていたinstagramの写真をプリントして、アルバムを作ってみたら、これがとても楽しい!
iPhoneの「5円プリント」というAPPを使えば真四角サイズなら1枚8円で簡単にプリントのサービスを注文できます。100枚プリントしても800円。ポケットシールなら好きなページに貼れるので、手書きページと写真ページを組み合わせることもできます。今では、この真四角プリントがトラベラーズチーム内でちょっとしたブームになっています。
さらに、その写真にアルファベットナンバーシールを貼っても似合います。ノートの中だけでなく、壁にも飾りたくなるようなオリジナルデザインのカードになりました。
15日にはトラベラーズファクトリーでアルファベットナンバーシールとロールシールのミルクキャップ柄を使ってオリジナルのカン
バッジを作るイベントを行いましたが、もちろんどちらのシールもカンバッジにあわせて作ったわけではありません。製品ができあがってからデザイナーのハシモトがこんな風にバッジに使ったら楽しいとベースを作って考えました。
ぼくは最近、仕事でちょっとした書類や伝票を送るときには、トラベラーズノートの新しい付せん紙を一筆箋のように使ったり、やることリストを書いて下敷きに貼ったりしています。さらに、付せんはもっと面白い使い方ができそうな気がしています。
ここで書いたのも、きっとその使い方のほんの一部で、たくさんの方々の想像力でもっと面白い使い方が発見され、さらに共有されるはずで、今から楽しみです。これは!という使い方が見つかった方、ぜひ、こちらまで投稿してください!