You can travel there if you really want
夜中に日本を飛び立ったハワイアン航空がワイキキ空港に到着したのはちょうどお昼頃。タラップに降りると、ハワイの香りをいっぱいに含んだ空気が流れてきた。空港の建物には大きくALOHAと掲げられ、周辺には大きな椰子の木が何本も立っているのが見えた。
空港でレンタカーを借りて、ホテルに向かう。その途中にドライブインに立ち寄って、まずは腹ごしらえ。おすすめのミックスプレートを注文すると、肉やマヒマヒという魚のフライに、たっぷりのご飯とマカロニサラダが盛られたヴォリューム満点のプレートが運ばれてきた。最初に食事にしては、かなりパンチが効いていたけど、その分ハワイにいるんだなって実感した。
シーサイドを走っていると、午後の西日が海に美しく反射しているのが見えた。車を降りると、椰子の木の下に座って、心地よい貿易風を浴びながら、地元のサーファーが波に乗るのをぼんやり眺めていた。すると、あまりの気持ち良さにふと眠ってしまった。
思わず目が覚めると、ちょうど飛行機は南米ペルーのホルヘ・チャベス空港に降り立った。空港の税関では、旅行者へのアドバイスとして、「最近、首締め強盗が流行っているので注意するように」と伝えてくれた。だけど、そんなのどう注意すればいいんだ、と思いながらも、ペルーに着いんだなって緊張感とともに身を引き締めた。
そして、ぎゅうぎゅうに詰め込まれ人々の熱気に満ちたバスに乗って、街へと向かった。バスは、激しくクラクションを鳴らしながら、ボロボロの車をすれすれに追い越しながら埃っぽい道を車線を無視して走っていった。そんなこんなで、街の中心部にある安宿に着いた時には、すっかり疲れてしまって、服を着たままベットに横になると、寝入ってしまった。そして、目が覚めると……。
最近、かつてハワイに住んでいたことがあるという方と、トラベラーズファクトリーのハワイアンコレクションの話から、ハワイの思い出話をいろいろ聞きかせていただく機会がありました。ペルーもまた未踏の地ですが、先日開催したペルー展でキッチンミノル氏より写真の解説とともに聞いたペルーでのエピソードも楽しかったなあ。
どちらも話を聞いているうちにすっかりその気になって、旅に行ったらこんななんだろうなと想像の中で旅をするのも楽しい。もちろん、本当に行く方が楽しいにきまっているし、そんな風に想像のなかで旅をするのが、いつか行きたいって思うことの始まり。
土曜日、伝説レゲエシンガー、ジミークリフのライブを見たんだけど、そこで歌っていたあの名曲の歌詞を思い出します。
「You can get it if you really want.
But you must try, try and try, try and try,
You'll succeed at last.
本気で欲しいと思えば、手に入れることができる。
だけど、本気で向かっていかなきゃだめだ。
何度でも、何度でも。
そうすれば、いつかきっと手に入れられるはずだよ」
旅だって本気で行こうと思えばいつか行けるし、会いたいって思っている人にだっていつか会える。やりたいこともそう。だけど本気で向かっていかないと、それは実現しない。いや〜それにしても68歳のジミー・クリフ、最高にかっこよかったなあ。
話変わって、だいぶお待たせしてしまいましたがTFAオンラインショップでも、今週4月22日よりハワイアンコレクションが発売になります。よろしくお願いします。
画像は、お話の後に送っていただいたS.T氏がハワイで撮影した写真をお借りしました。写真を見てるとやっぱり行きたくなります。