2018年12月17日

旅の終わりは、トラベラーズファクトリーで

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1月のパリのメゾン・エ・オブジェから始まり、長野のアルプス・ブック・キャンプ、京都恵文社一乗寺店でのカフェ・アアルタナティブ、青山スパイラルでのオズの女子旅EXPOに、韓国ソウル、スペイン・マドリードでのトラベラーズカンパニーキャラバンと、今年も国内外いろいろなイベントに参加したり、開催したりすることができた。
 
こういったイベントは、正直に言えば、準備もそれなりに大変で多大な労力を使う割には、儲かる訳でもないので、言ってしまえば、あまり効率の良い仕事ではない。だけど、トラベラーズノートの世界は、今までも旅をすることで、広がってきた。今年も、1月パリの後に立ち寄ったマドリードへの旅が、今月に開催したマドリードでのイベントに繋がり、それがさらにこれからのトラベラーズノートと世界の街の在り方に大きなヒントを与えてくれた。旅先での出会いが次の新しい何かに繋がり、世界中のトラベラーズノートを使う方とノートを見ながら話をすることが、大きな刺激を与え、次に進むべき道筋を教えてくれる。
 
それにトラベラーズと名乗るからには、やっぱり旅を続けていきたいし、旅を仕事にするのは僕らの大きな喜びでもある。旅をやめてしまうことは、トラベラーズノートの作り手としての資格がなくなってしまうことだと思うし、旅を続けていれば、まだまだいけそうな気がする。
 
そんなわけで、今年もいろいろな場所へ旅をしてイベントを行ったのだけれど、今年最後のイベントはやっぱり旅から帰る場所でもある僕らの基地、トラベラーズファクトリーでありたいと、先週末、スパイラルリングノートバイキングを開催した。今年は、京都とソウルでノートバイキングを行い、たくさんの方が参加してくれて楽しかったけれど、ホームであるトラベラーズファクトリーでの開催は、また違った楽しさがある。
 
土曜日には、いつものリング職人石井さんの師匠でもある渡辺さんが流山工場からやってきてくれて2人体制で臨んだから、あまりお待たせすることもなくリングを綴じることもできたのも、ホームならではのこと。今回も毎年来てくれる方から、はじめてノート作りを体験する方まで、さまざまな方に足を運んでいただいた。
 
10月にソウルでノートを作った方が旅先としてトラベラーズファクトリーに来て、再びノートを作ってくれたり、たまたまマドリードから来た方は、マドリードのイベントのことを知らず、そのことを教えてマドリードマップを渡したら、帰ったらこのお店にも行ってみるよと、嬉しそうに言ってくれた。こんな風に、世界中で開催しているイベントとトラベラーズファクトリーが繋がっているのが分かるのも嬉しい。
 
ちょうどクリスマスが近いということもあって、イベントの間、トラベラーズファクトリーは終始たくさんの方で溢れていた。クリスマスソングが流れる店内のそんな様子を眺めながら、今年の旅に思いを馳せ、同時に旅から帰ってくる場所がある喜びに浸っていた。

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