2019年5月13日

トラベラーズ米 田植え編

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「トラベラーズ米を作ろう」
 
トラベラーズチームのイシイさんが、満を時して声をかけてくれた。イシイさんは、10年以上、休日を鴨川ヒルズと呼んでいる千葉県鴨川にあるの友人の別宅で過ごしながら、米作りを続けている。そのことをいつも面白おかしく僕らに伝えてくれていて、いつかみんなも一緒にお米作りをしようと話していた。今年は、近くの農家さんから田んぼが増やさないかと声をかけられたこともあり、いよいよ、ずっと念願だったトラベラーズ米を作ることになった。
 
そんなわけで、みんなで田植えをするべく、朝早く出発し、アクアラインを通って木更津を抜け、南房総の山奥へと向かった。
 
鴨川ヒルズは、その名の通り一般道を少し登った丘の斜面に建てられていた。丘を見下ろすようにオープンデッキのテラスがあり、建物の前には棚田が広がっている。まずはテラスでお茶をいただくと、涼しい風が流れてきた。素敵な建物と心地よい風に一気に心が高揚した。
 
田んぼには、僕らが来る前に鴨川ヒルズのオーナーたちが田おこしから代かきを済ませてくれていて、水がきれいに張られている。田植え用の長靴に履き替えて、おそるおそる水の中に足をいれるとずぼっと沈んでいった。泥に足を取られそうになりながら、一歩ずつ足を進めて、オーナーの指示の通り、縄に付けられた目印にあわせて苗を植えていった。
 
田んぼの中にはオタマジャクシやカエルが気持ち良さそうに泳いでいる。その中に手を入れて苗の根っこを泥に埋めていく。ひんやりする泥の感触が気持ちいい。みんなで交代しながらの2時間の田植えはあっという間に終わってしまった。
 
田植えが終わったら、テラスでバーベキュー。地元で採れた野菜や鶏肉、ソーセージに加え、このあたりで猟師によって捕られたという、いのししの肉までいただいた。大した労働はしていないのだけれど、やっぱり外での農作業の後のご飯は美味しい。
 
食後はイシイさんが手回しの焙煎機を取り出し、コーヒー豆を焙煎。コンロにおいて、カラカラと回すこと約30分。焙煎機からもくもくと煙りがでてきて、香ばしいかおりが立ち上がってくると、ちょっと深煎りのコーヒーが焼きあがった。豆をざるに入れて少し冷まし、焙煎したてのコーヒーをみんなで楽しんだ。
 
いやー、完璧だなあ。空の下で土を触りながら働いて、気持ちの良い風が吹くテラスでみんなで新鮮な食材の美味しいご飯を食べて、焙煎したてのコーヒーまで飲む。話は聞いていたでけど、体験しないとやっぱり楽しさはわからないものですね。
 
鴨川ヒルズオーナーのスガさんは、10年ほど前にこの場所を手に入れて以来、イシイさんや仲間たちと休日になると集まり、手探りで稲作をしたり、畑を作ったりしてきた。イノシシに田んぼを荒らされて、ほとんど収穫できなかった年もあったそうだ。また、自分たちの手で小屋を建ててそこに半露天風呂まで作ったりしながら、そこでの暮らしを楽しみながら充実させていった。大きな丸い木の風呂桶が鎮座する小さな小屋は丘を見下ろすように間口が広がっていて、まるでテレビか雑誌で見たような高級温泉宿の部屋についているプライベート露天風呂のような作りになっている。
 
「お風呂で桜を見ながらビールを飲むなんて最高の贅沢だよ〜」とスガさんは言うけど、自分たちで作り上げた分、高級温泉宿以上の気持ち良さなんだろうなあ。トラベラーズ米つくりはまだ始まったばかり。次はぜひお風呂とビールも味わいたいな。
 
話は変わりますが、トラベラーズファクトリーでは、今週15日よりチャルカさん20周年を記念し、コラボリフィルや出張コーナーが登場します。17日、18日には店主の久保さんが来てくれて特設蚤の市も開催します。ぜひ遊びに来てください。また、24日には、けものとアアルトコーヒー庄野さんの新作のリリースを記念し、MINI LIVE&COFFEEとコーヒー教室を開催。けものさんはトラベラーズファクトリー初登場です。アンニュイな妖しさとポップさを併せ持つ、ほんとうに素晴らしいミュージシャンです。この機会にぜひ。こちらは現在予約受付中です。
 
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