2020年6月 8日

旅の醍醐味

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6月1日より中目黒とステーションは営業再開。こんな状況の中でも、楽しみにしていました、と来店し声をかけてくれる方もいて、嬉しい。

6月3日はオープンの準備で二ヶ月ぶりに京都へ。オープンまで1週間。最終調整に足りないものをチェックし、日帰りで東京へ戻る。体重計は相変わらずご機嫌斜めになることもあるけど、ここで新たに始めようと考えているサービスはなんとかなりそうで、ひと安心。
  
金曜日には、皆さんから届いた京都のおすすめスポットの写真を出力し、オープンにあわせて店内に展示するための準備をする。どれも素晴らしい作品ばかりでつい見入ってしまい作業が中断してしまう。入賞者は京都のオープン前には公式サイトで発表しますので少々お待ちください。

夜は閉店後の中目黒でTO&FROやツールボックスなどの新商品を店頭に並べる。そういえば、ここに新しい商品が並ぶのも二ヶ月ぶりのこと。それだけで空間に新鮮な空気が流れてくるような気がしてなんだか嬉しくなる。やっぱりこの感じは、リアルな場でないと味わえないんだよなあ。
 
6月に入り、トラベラーズファクトリーの営業がはじまり、京都のオープンも近づいて、急にバタバタしてきた。営業にあたり、感染予防対策を注意深く入念にやっているつもりだけど、この予防対策には絶対的な正解がない。それぞれの日々の暮らしでもそうだ。感染リスクの中でどう暮らしていくのか、自分で調べて、考えながら、自分の価値観に基づいて、判断していかないとならない。 
 
そんな中、国内外で価値観の違いを否定するような悲しい事件が立て続けに起こっている。真実を隠したり、開き直ったり、ねじ伏せようとしたりして、分断を煽る人たちがいる。旅を愛する僕らは、世界中の固有の文化や異なる価値観を尊重していきたいし、ひとりの人間としてリアルに出会って話をすることで、理解したい。権威や権力、世間の風評なんかよりも、目の前にいるあなたの声に耳を傾けたい。旅とロックは、それを実感とともに教えてくれた。
 
トラベラーズファクトリー京都は、こんな時代でありながら、この場所にリアルに足を運ばないと、買えないものや得ることのできない体験がたくさんある。旅ができない時代、会議や飲み会をZOOMでやるように、いろいろなことがオンラインに置き換えられ、それはこれからもっと加速していくのは間違いないと思う。例えば、京都でも店内の模様をオンラインで配信したりするようなこともやっていきたいと考えているけど、でも一番味わってほしいのはこの場所に足を運ぶことで得られることだ。

やっぱり旅の一番の醍醐味は、その場の空気を肌で感じたり、人と出会い話をしたりすることだと思うし、それを何よりも大事にしたい。ウィズコロナとか言われている中でそんなことにこれからもこだわり続けるのは正しいのかはよく分からない。だけど、旅がテーマの紙のノートを作る僕らは、そこはやっぱり譲れないんだよなあ。ということで、今週いよいよ京都オープンです。
 
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