2020年10月12日

Floating ON CLOUD NINE

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ツイッターでヴァン・ヘイレンのギターリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなったのを知った。僕はそれほど熱心にヴァン・ヘイレンを聴いていたわけではないけれど、彼らの全盛期に思春期を過ごした世代でもあるので、「You Really Got Me」を知ったのは、キンクスのオリジナルよりもヴァン・ヘイレンのカバーの方が先だったし、「ジャンプ」や「パナマ」が収録されているアルバム「1984」は、貸しレコード屋「友&愛」で借りて、けっこう聴いていた。
 
だけど今回の訃報を知って、まずiPhoneのプレイリストから探して聴いたのはイギリスのネオアコバンド、アズテック・カメラによるカバーバージョンの「ジャンプ」だった。キーボードの明るいイントロから始まり、シャウトするように歌うヴァン・ヘイレンのオリジナルと比べて、カバーバージョンはアコースティックギターの弾き語りで気怠く歌っていて、同じ曲なのに隠と陽のような違いがあった。そして僕は隠の方が好きだった。
 
このカバーは、アズテック・カメラのシングル「All I Need Is Everything」のB面に収録されていたもので、リリース当時、ヘビーメタル雑誌「BURRN!」がこのカバーを評し、ヴァン・ヘイレンを冒涜していると酷評していたと生粋のメタル好きの友人Tくんが教えてくれた。だけど、気怠い弾き語りの後半に、ギター少年のように轟音でソロを弾きまるパートがあって、今聴くと冒涜するというよりむしろヴァン・ヘイレンへの敬意を感じられるし、当時新進気鋭のインディーズバンドだったアズテック・カメラがファン層が180度違うこのメジャーな大ヒット曲をカバーすることは、それなりの冒険だったとも思う。
 
ちょっとした意外性を狙ってお気に入りの曲をカバーしたということなのかもしれないけれど、そんなB面ゆえの自由な遊び心がこの演奏を魅力的なものにしているのかもしれない。
 
僕はシングルのB面に収録されるようなこの手のカバー曲が好きで、B面はオマケ的な見方をされる分、ミュージシャンが肩の力を抜いて、楽しんで憧れの曲や個人的趣味に走った曲を演奏していて、まかない料理のような魅力を感じてしまう。カバーといえば、昨年のトラベラーズファクトリーでのライブで、ビーチボーイズの「素敵じゃないか」をカバーしてくれた山田稔明さんのライブが今年も開催できることになった。コロナ禍でいつも通りのイベントが難しい中、恒例のトラベラーズファクトリーの周年イベントをどうしようかと、山田さんに相談したところライブ配信での開催を提案してくれたのだ。
 
いつも通りトラベラーズファクトリーの2階で無観客でライブをしていただき、それをオンラインで配信します。今まで参加することができなかった方も、あの狭い親密な空間でのライブをご覧いただけるチャンスです。
 
また山田さんのライブにもれなく付いてくるオリジナルのリフィルも現在鋭意制作中です。今年も山田さんからのお声がけでコラボで僕もイラストを描かせていただいています。詳細こちらをご覧ください>>>
 
また、今年も周年缶セットを作ります。こちらは10月13日11時よりオンラインショップにて発売します。>>>
 
さらに、10月21日からはこちらも周年イベントの定番、ノベルティーバッグのプレゼントや9周年スタンプの設置を行います。同じタイミングで周年缶にもセットされているお菓子や飲み物も中目黒や京都など店頭で販売する予定です。
 
定番のトラベラーズブレンドやカネ十煎茶に加え「teteria」のトラベラーズカモマイルミルクティ、関口ベーカリー「ショートブレッド」、「ひなのや」のパン豆、京都の「河道屋」の蕎麦ほうる、さらに8周年のカフェイベントにもご登場いただいている吉祥寺の「ピワン」の絶品レトルトカレーも送っていただきます。なかなかリアルなカフェイベントができない中、せめてお家でトラベラーズファクトリーがおすすめする美味しいものを味わっていただけたらと思っています。
 
そういえば、昨年は、9月末にスターバックスリザーブロースタリーでノートバイキングを開催させてもらって、さらに10月は山田さんのライブに、ピワンとアアルトコーヒーのカフェ、さらに香港からパトリックさんに来てもらってのイベントもあったんだよなあ。早くリアルなイベントができるといいな。
 
アズテック・カメラ「ジャンプ」
ヴァン・ヘイレン「ジャンプ」
 
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