2008年10月29日

08 Diary Guide and Stone Roses

トラベラーズノート08年ダイアリーにもダイアリーガイドがついていましたが、そこに掲載しているちょっとアートなトラベラーズノート。
 

 
これはインクをしたたせたり、飛ばしたりして描くアクション・ペインティングという描き方で表紙をカスタマイズしました。アクション・ペインティングと言えばジャクソン・ポロックが有名ですが、これを作ろうと思ったきっかけは90年代に活躍したイギリスのバンド、Stone Rosesのジャケット写真から。
 
Stone Rosesは、自分の学生時代の音楽にどっぷり使っていた時に活躍したこともあり、とにかく聴き込んだバンドです。彼らのキーワードは、ロックをオーディエンスの手に取り戻そうという事。
 
60年代のバーズを思わせるちょっとサイケなギターを鳴らすクールな風貌のギタリスト。ぐいぐい引っ張るグルービーなベーシストは陽気にステージを歩く。パンク以降最高のテクニシャンと言わしめたドラマーは、コーラスを入れながらかっこ良くドラムを刻む。そして、けっして上手いとは言えないボーカルは、少し音をはずしながらもそんなことはどうでも良くなるくらい圧倒的な存在感で、体をくねらしながら歌う。
 
4人すべてが存在感を示し、それらが混ざりあうことでしか出せないグルーブ感はロックンロールマジックそのもの。まさしく完璧なバンドでした。
 
今でも好きなアルバムベスト10の1位は、このバンドのデビューアルバム。ストーンズやクラッシュのアルバム、この前紹介したペットサウンズも大好きなアルバムですが、やはり20歳のころにリアルタイムで出会ったこともあって、とても聴き込んだ大切なアルバムです。
 
このバンドのほとんどすべてのアルバムのアートディレクションは、ギタリストのJohn Squireが担当しています。初期のアルバムやシングルには彼の作品であるポロック風のアクションペインティングのアートが使われています。ステージで使うギターやベースにも同じようなペイントが施されていて、私も当時使っていたギターにマネをして同じようなペイントをしていました。
 
で、トラベラーズノートに何かカスタマイズをするという時に、このアイデアを思い出し、作りました。そのカスタマイズの写真の上に 「John's TRAVELER'S notebook」と入れたのは、John Squireに敬意をこめて。
 
1996年に彼の脱退の直後、Stone Rosesは解散してしまいました。
 
My Bloody Valentineも再結成したし、そろそろ復活しないかな~。
 

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