2008年12月 2日

東京スカイツリー


 
毎日通勤で使っている駅の近くに、新タワー「東京スカイツリー」が出来るということで、少しずつのその工事が始まってきているようです。駅前の立体駐車場が壊されていましたが、なんだかちょっとシュールな風景でした。
 
この東京スカイツリーが出来る墨田区向島エリアは、今まで特別な注目をあびることがなかった場所です。でも、逆にそれが功を奏して古い長屋や小さな工場、昔ながらの商店街がまだたくさん残っています。
 
ちょっとローカルな話題になってしまいますが、同じ墨田区でもJRの駅があり、道が規則正しく並んでいた錦糸町や両国は、早くから開発が進んでいき、今ではその昔ながらの味わいは街の風景からあまり感じることはできません。
 
向島エリアは、その複雑に入り組んだ道に今でも古い建物や商店街が点在します。それらはあえて残したというよりは、バブル期にも地上げ屋に狙われることなく、大きなショッピングモールが進出してくることもなく、自然に残っていたという方が正しいのかもしれません。しかし、今だからこそ、これらの下町ならではの風景は貴重な財産です。最近、この周辺では、古い建物を活かした素敵なカフェが出来たり、モノ作りの現場として注目を浴びる工場や職人も多くなっています。
 
東京スカイツリーが出来ていくことで、どう街が変わっていくのか分かりませんが、古い長屋や商店街をきちんと活かし、それらと新しい建造物が調和するような街作りをしていって欲しいと思います。
 
写真は近くの商店街にある古い薬屋さんをリノベーションしたカフェ。これからは「残す」そして、それを「活かす」ということが、キーワードになってくると思います。