2008年12月24日

クリスマスの思い出

クリスマスイブです。宗教的な意味を別にすると、クリスマスって不思議な日ですよね。小さい頃はケーキを食べたり、サンタクロースからプレゼントをもらう楽しい日だったのが、大きくなるにつれて、どうやら恋人同士で一緒に過ごさないといけないらしい日になっていました。今はそれほどでもありませんが、学生の頃はバブル時代。さまざまなメディアがそんなことを煽っていました。
 
でも、いつも都合良く恋人と過ごせるわけではないから、そんな時はなんだか肩身の狭い思いをして、ひっそり過ごさなくてはいけなかったり。今になって思い出すと、クリスマスの思い出で印象に残っているのは、女の子と無理して混んでるレストランで食事したことより、男同士でバカ騒ぎした時のことのような気がします。
 
学生のとき、ちょっと広めの部屋で一人暮らしをしていたU君の家は、そんなバカ騒ぎをするための絶好の場所でした。なんてったって学生時代の4年間ずっと彼女がいなかったU君の家は、クリスマスイブの夜も閉め出されることがなく、ゆっくりと過ごせることが約束されていました。
 
クリスマスの1週間前になると、イブの日に予定がなさそうな有志が誰ともなくU君の家に集まろうと言い出し、宴会が決まる。近くのスーパーで食材とお酒を買い込み、この宴会に参加できない幸せ者のこと茶化しながら、鍋をつつく。そして、レンタルビデオ店で、「男はつらいよ」と「若大将シリーズ」を借りて見るのが定番のパターン。寅さんや田中邦衛演じる青大将のことを笑いながらも、自らを投影し感情移入。そんなことが今となっては楽しかった良い思い出だったりします。
 
恋人と過ごす人、家族と過ごす人、そして友人同士騒いで過ごす人も、もちろん1人で過ごす人も、すべての人にメリークリスマス!