本との出会い
先月のある日、車を運転中FMラジオをかけると、旅の本をテーマに話す声が聞こえました。ボリュームを大きくして、耳を傾けると語っているのは、ブックディレクターでBACH代表の幅允孝氏。BOOK246、SHIBUYA PUBLISHING BOOK SELLERSなどの本コーナーのプロデュースをしている方で、最近は雑誌などでもよく彼の名前を見かけます。
そのラジオで、今日の1冊として「旅する哲学」という本を紹介していました。気にはなりましたが運転中だったので、そのままメモをとることもなく車を進めました。着いたのはあるショッピングセンター。デザインフィルの工場の近くに、巨大なショッピングセンターが出来たのでそれを見学するために来たのです。
トラベラーズノートも置いてある旅をテーマにしたお店を見ていると、素敵な品揃えをしている本のコーナーがありました。すると、先ほどラジオで紹介されていた本が置いてあるのを見つけました。不思議な偶然に驚くと、悩むことなくその本をレジに持っていきました。
後で調べてみるとこの店の本コーナーも幅氏がプロデュースしていることが分かりました。本との出会いは、さまざまな偶然や必然によってやってきます。
平日にFMラジオを聴くというのは、車でも運転していない限りないこと。そして、仕事で車を運転するのは1年ぶりのことでした。さらに、メモもしていなかったので、その日に出会わなければ忘れていたことでしょう。普通の本屋さんだったら、置いてあっても見つけることが出来なかったと思います。そんな不思議な偶然が重なり出会った本。本の話は明日。
そして先週末、紙の商社、竹尾さん主催のTAKEO PAPER SHOWで幅さんの講演を聞く機会に恵まれました。
本という紙のメディアを愛する氏が、その愛情ゆえに人とよい本との出会い機会を創りだすことを仕事としている。彼が大事にしているのは、届けようとする相手のことを知ること。その時の視点は、決して群衆でなく1人の個人を見ていくことが大事とのこと。短い時間でしたが、とても有意義で楽しい話を聞くことができました。
さらに、ペーパーショーのあと代々木公園で開催のアースデイへ。濃い1日になりました。