2009年5月12日

旅先のカフェ 珈琲 まるも(松本)


 
今回の松本バイク旅。一泊目は石和温泉の健康センターに泊まったのですが、二泊目はちゃんとした旅館に泊まりました。
 
城下町らしい佇まいの蔵が建ち並ぶ松本中町通り。民芸品店や雑貨屋、居酒屋などがあり、ぶらぶら歩くにはもってこいの場所です。その中心から小路を少し入ったところにある「まるも旅館」がその日の宿。この旅館も蔵造りで、現在の建物は明治21年に建てられたそうです。
 
格子戸をカラカラと開け、小さな庭を抜けて玄関に入る。案内された応接間は、良い感じに黒光りする床にしっかりと作られた木のテーブルや椅子が置かれています。永い年月を経た木の味わいを活かした空間に、松本周辺で作られたと思われる花瓶、民芸品の解説本や歴史の本が並ぶ棚。決して華美でありませんが、地域や歴史に対するさり気ないプライドと主張を感じさせるインテリア。
 
部屋は、6畳間でトイレやお風呂は共同。豪華なサービスを望む宿ではありませんが、その分無理せず心地よい時間を楽しむことができました。
 
そして、この宿のもう一つ大きな特徴が素敵なカフェを併設していること。使い込まれた松本民芸家具のテーブルとイスが置かれた落ち着いた店内に、流れる静かなクラシック音楽。部屋で雨で濡れた服を着替えてから、カフェでゆっくりコーヒーを飲むと、雨の中をバイクで走ってきた疲れを忘れ街をあるく元気が湧いてきました。
 
また宿で、素朴ですが丁寧に作られた美味しい朝食を食べたあとも、カフェで朝のコーヒーを頂きました。こんな素敵なカフェで温かいコーヒーを飲みながら一日の始まりを迎えることが出来る。それだけでも、この宿に泊まる価値があるような気がします。
 

 

 

 

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