2009年6月21日

TRAVELER'S candle night


 
デザインフィルも協賛している「1000000人のキャンドルナイト」は、夏至の夜8時~10時までの2時間、電気を消してローソクを灯すことを提唱している運動です。夏至に一日早い20日、いつもの流山工場に有志が集まってキャンドルナイトを行いました。
 
夕日が赤くなって沈もうとする頃、みんなでたくさんのローソクを並べて火を灯していく。暗くなるつれて、美しくなってくる火を見つめていると、みんなの心が穏やかになっていきます。大きな通りから奥に入った江戸川のほとりにある工場のまわりは畑と点々とある民家しかないので真っ暗です。日が完全に沈むと、雲が夜空を覆っていたため、ローソクの火だけが唯一私たちを照らしてくれる
 
心地よい風を浴びながら、ローソクのゆらめく優しい光の中で、みんなで飲んだり、食べたりする時間。太陽は明るく大地を照らし、沈むと暗闇が覆い尽くすということ。そして、火は夜を照らし、私たちに物語を語る時間を与えてくれたということ。そんなことを思い出させてくれました。ローソクの火を見つめながら語られる物語は、きっと普段より優しさや希望が多く込められているものになると思います。
 
夏至と冬至の1日の何時間か電気を消すことが、環境問題の根本的な解決にならないことは誰でも想像が出来ます。ただ、私たちが暗闇に灯るローソクの火を眺める時間を過ごすことで、自然の偉大さ、美しさや、優しさを思い出し、電気がなくても自然の息吹に耳を傾けたり、自分達の物語を語り合うことで楽しい時間が過ごせることを知ることは、環境問題の解決のための大きな一歩になるような気がします。
 
ぜひ、皆様もたまに電気を消して、ローソクを灯してみてください。
 

 

 

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