Junk Toy in Hong Kong
香港でいつも泊まるホテルの近くに、夜市があります。売っているものは、観光客向けのチープな雑貨やTシャツ、偽物のアンティークやブランド品など、要は駄物ばかりなのですが、いかがわしい雑然とした雰囲気がいかにも香港という感じで、けっこう好きだったりします。
大通りから奥に入った路地裏、日が沈むとどこからともなくあらわれた露天が建ち並び始め、暗くなる頃には、道の両側にびっしりと埋まります。そして、12時頃になると、少しずつ減っていき、また静かな路地に戻ります。
いつもこの夜市を歩くのは、ほとんどの露天が店じまいをし、人通りも少なくなった12時過ぎ。喧噪が過ぎ去った少し寂しげなこの時間、香港の夜を惜しむようにこの夜市をひやかすのが、ホテルの部屋に戻る前のちょっとした楽しみになっています。
ここでつい買ってしまうのが、観光客や子供目当てのチープなおもちゃ。このおもちゃにもその時々で流行の移り変わりがあり、今回一番の流行りはフェイクのパン。なんという素材なのか分かりませんが、表面の触感
やぎゅっとにぎった感じが、本物のパンそっくり。だからどうした?というモノなのですが、買っちゃうんですよね。
この手のもので、一番お気に入りが下の写真のゼンマイ仕掛けの人形。その絶妙なクネクネした踊りが、なんとも可愛いでしょ。これ、4、5年前には、香港の夜市でたくさん見かけたのですが、最近は見つけられません。