台風と風呂ロック
皆様、台風は大丈夫でしたか? 日本を縦断するように北上していきましたが、東京に来た時は、ちょうど朝の通勤ラッシュ時。私は地下鉄とJRを乗り継いで通勤するのですが、JRで足止めになってしまいました。普段はひと駅で行けるところを、地下鉄を何度か乗り換えてやっと会社までたどり着くことができました。
東京では、お昼頃まで激しい風が吹き荒れていました。外を歩かなければならなかった方々は、本当にたいへんだったと思います。また、被害にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。
しかし、台風が過ぎ去った後に見事な秋晴れ。台風は、すべての雨と雲、どんよりした空気を吹き飛ばしてしまったようです。まさに上の写真の富士山が描かれた銭湯の絵のような天気でした。
台風が過ぎ去った夜、フジロックならぬ風呂ロックに行って来ました。昔からある銭湯のお風呂場の中にステージを作ってライブをやっているのです。銭湯とロックという一見まったくかけ離れた組み合わせ。でも、どちらも体と心を癒してくれる存在で、コミュニティを形成するものでもあります。それに、もともとお風呂場は、音も良い感じで反響するので音楽を鳴らすのに適した環境です。この組み合わせ、思い付いて実行した方のセンスに脱帽です。
見たのは、前にもここで紹介したトクマルシューゴ。前半は、ギターやウクレレを持ち替えての弾き語り。後半は、バンドでの演奏。素晴らしいテクニックのギターの音に、おもちゃのドラムに、アコーディオンやピアニカ、鉄琴、さらにおもちゃの笛などを組み合わせたサウンドは、アコースティックでどこか懐かしく、でも斬新。まさに風呂ロックにぴったりのサウンド。
この空間に、この音楽。とても大きな可能性を感じました。新しいコトって、身近で忘れ去られたような場所から始まるのかもしれないですね。