2009年12月 2日

遠い記憶


 
とてもおぼろげであいまいな記憶なのですが、小学校低学年の時、錦糸町駅前の楽天地に父親と一緒に映画を見に行った時のことをふと思い出しました。
 
確かこんな話...。
 
何人かの男女が、何かの事故で恐竜が生きていた大昔の時代にタイムトラベルしてしまう。無人島に流れ着いた漂流者のように、密林の中で水や果物を見つけたり、家を作ったりしながら、なんとかサバイバル生活をしていく。しかし、そのうち何人かが肉食恐竜に襲われて死んでしまうと、残されたメンバーはそんな生活から逃れて現代へ戻る方法を探ろうと、さまざまなことを試みる。
 
そして戻る方法が見つかり、いざ帰ろうとした時ひとりの男が帰ることを拒絶する。「戻っても退屈な生活があるだけじゃないか」なんてことを言って、一人密林に向かって歩いていくシーンで終わる。
 
この映画の題名もまったく覚えていないし、それ以来一度も見てもいないので、記憶と実際のストーリーはかなり違っているかもしれません。でも子供心にも印象深かったのか、最後のシーンは鮮明に覚えています。当時はどうして帰らないのだろうと、切なく悲しい思いを感じた記憶が残っています。
 
あれから30年以上経って大人になった今、ちょっとだけその男の気持ちが分かるようになりました。