2009年12月22日

Train kept a rollin' to Chiangmai


 
タイ、チェンマイに出張に行くと告げた時、バンコク在住日本人Tさんが、夜行列車でバンコクからチェンマイまで行くという素敵な提案をしてくれました。「夜出て朝着くから時間のロスもないし、ホテル代も浮くし、チケットも予約しておくから行ってみない?」というお誘いに二つ返事でのっかりました。座席は1等寝台のコンパートメント。それでも飛行機代よりも安いのです。
 
飛行機で行けば、たった1時間ちょっとのところを14時間もかけて移動する。しかも、向かう先はトラベラーズノートの故郷チェンマイ。トラベラーズっぽいでしょ?
 
という訳で、バンコクの始発駅ファランポーン駅でTさんを待っていると、ホテルの紙袋を片手にやってきました。ホテルのデリで食べ物とワインを買ってきたからと袋を差し出しました。Tさんは、こういうことを楽しむのに労力を惜しみません。
 
コンパートメントタイプの電車に乗るのは、初めてですが、なかなか快適な空間です。ゆったり座れるシートに小さな洗面台まであり、2つの部屋を遮るドアを開ければつなげる事も出来ます。部屋に入ると、食堂車のウェイトレスが注文をとりに来ました。どんな食べ物が出てくるのか試してみたくなり、こちらもオーダー。食べ物をシートの上にずらりと並べ終わった頃、出発時間を30分以上も遅れて、ゆっくりと電車は走り出しました。3人で食べるには、ちょっと多すぎです。
 
真っ暗な中所々に光が集まる車窓の風景、心地よい揺れとともにカタカタ鳴る線路を走る音、ゆったりくつろげるコンパートメントの室内、美味しい食事とともに、Tさんのタイのお話をいろいろ聞いたりしながら、夜が更けていきました。
 
夜行列車の楽しみは、朝の目覚めの時。窓から差し込む光が明るくなってくると、自然と目が覚めました。しばらくまどろんで、ぼんやり車窓を見ていました。すると、だんだんと朝日が現れてきました。タイの田舎、田園や森の風景が流れていく中、明るい太陽の光が差し込んでくるのを眺めているといつもは寝起きがわるい私も気持ちよく朝をむかえることが出来ました。
 
このバンコクーチェンマイ夜行列車の話、もう少し詳しい内容は後日他の場所で詳しく書きたいと思っています。また、車内の様子をデジカメのムービーで撮影してみました。
 
https://www.youtube.com/watch?v=rd2N0DeAjc0