2010年3月12日

aalto coffee TRAVELER'S blend


 
アアルトコーヒー」より、トラベラーズブレンドの完成見本が届きました。
 
四国徳島の「アアルトコーヒー」は、昨年夏に訪ねて以来、チームトラベラーズのみんながファンになってしまった自家焙煎のコーヒーショップ。
 
豆本来の味わいを感じることができるコーヒーはもちろんですが、店主であるコーヒーロースター庄野雄治さんの真摯にコーヒーに向かう姿勢や熱い人柄にもすっかり惚れ込んでしまったのです。最初にここを訪ねた時、東京から来たんですよと、話しかけると、熱くコーヒーについて語ってくれました。私たちがトラベラーズノートについて話すと、さらに話は盛り上がりました。
 
コーヒーとノートというまったくかけ離れたものですが、モノづくりに対する考え方に何か近いものを感じたのです。話題は「ノートとコーヒーで何かしたいですね~」なんてことになりました。その時、密かに思っていたことを口にしてみました。「トラベラーズノートをイメージしたトラベラーズブレンドを作ってください」すると「いつでもやりますよ」と答えてくれました。
 
それから何ヶ月かして、今度のイベントのプランを詰めていくなかで、このトラベラーズブレンドを実際に作ってもらい販売することや、その過程をトラベラーズプレスに掲載することを考えました。今年の1月には、その取材のために徳島を再訪問しました。その時の旅のことや、焙煎の過程についてはトラベラーズプレスに書かれています。
  
そして、待ちに待っていたトラベラーズブレンドの封を開ける瞬間がやってきました。手動のミルで豆を挽き、前に庄野さんに聞いた淹れ方でゆっくりとお湯を注いでいきました。シュワっという音とともにコーヒーが膨らんで、ぽたりとガラスに褐色の液体が落ちていきます。いつもなら、そんな音を聞きながらゆっくりと
流れていく時間を楽しむところですが、そのコーヒーがトラベラーズノートのために作られたかと思うと、胸の高まりを抑えきれません。
 
そして、コーヒーを飲みました。すっきりとした口当たりのなかに、少しほろ苦さを感じます。そして、優しく柔らかな味が広がりました。庄野さんは、そのコーヒーのイメージを旅の途中に優しく染み入るようにと表現しました。まさに旅人のためのコーヒーです。孤高のコーヒーロースター、庄野さんが本気で
作り上げてくれた、トラベラーズブレンド。青山スパイラルでのイベントでご用意しています。
 
このコーヒーをゆっくりと飲みながら、それぞれの旅の記憶を思い返してみてください。新たなる冒険の旅へ向かう勇気と力が少しだけでも湧いてくれば幸いです。