Live in Tokyo
「90年代はオーディエンスが主役となる時代」これは、ストーンローゼズが1990年に宣言した言葉です。ステージはバンドだけが作るものではなく、オーディエンスと共有し作っていくものであり、「オーディエンスと磁場を共有して得る巨大な上昇体験」と定義していました。この言葉は、その後のロックやロックフェスの思想に大きな影響を与えていきました。
ロックが好きなので、いろいろなことをロックに例えて考えてしまうクセがあるのですが、トラベラーズノートもこの考え方を抜きにして今のようにはなれなかったと思います。
インターネットの登場で、発信側と受け手側は入れ替わりながら常に相互にコミュニケートできるようになりましたが、やはりリアルな場であるライブはより大きな磁場を作り上げます。
今回のスパイラルイベントは、まさにライブ。お客様と私たちが同じ磁場を共有していることを体感することができました。トラベラーズノートの場合、使い手は同時に作り手でもあります。私たちが作ったものをお客様がわくわくするのと同時に、お客様のカスタマイズや使い方に私たちもまたわくわくする。そんなことを体験しながら、最初に書いたストーンローゼズの言葉を思い出しました。
そのイベントのことを紹介します。入り口正面のテーブルには、カスタマイズ用のスタンプ、試し書き用の見本やサンプル、そしてトラベラーズプレスが置いてあります。お客様がご自分のトラベラーズノートを鞄から取り出して、スタンプを押している姿を多く見る事が出来ました。お客様どうしも他人がどんな風に使っているか気になります。お互いのノートを見せあいながらスタンプを押しているのが印象的でした。
その裏は、今回のイベントのための買い付けをしたアンティーク商品が置いてあります。昔から使われて来た歴史を感じるものを少しだけさりげなく、日常の生活に取り入れてもらえたら、素敵だと思いこれらを並べました。
続いてその奥のテーブルには、カスタマイズグッズとアアルトコーヒートラベラーズブレンド。
壁際に、トラベラーズノート、スパイラルリングノート、クラフトエンベロップ、ブラスプロダクト、そして、トラベラーズセレクトの書籍を並べました。
やっぱりライブはいいですね。今度は、日本各地でライブ巡業...なんて出来たらいいなあ。