2010年4月13日

プール


 
遅ればせながら映画「プール」をDVDで見ました。「かもめ食堂」「めがね」の制作スタッフによる昨年公開されたチェンマイにある日本人オーナーのゲストハウスを舞台にした映画です。お客が全然来なくて、なんで経営成り立つんや、とか、ちょっとワンパターン?などの突っ込みどころはありますが、チェンマイを愛する私にとっては、とても印象深い素敵な映画でした。
 
チェンマイには、人の心を自然と穏やかで優しくする空気があります。プールサイドのベッドに寝転びながら、ゆらゆら揺れる水面に反射する太陽の光をぼんやりと眺める。そんなことを思い出しながら、あの映像を見ていると小林聡美さん演じる主人公が、娘を祖母に押し付けてチェンマイでの暮らしを選んだことも、その母親に会いに来た娘がそこで暮らすうちに心を開いていくことも、出てくる人達がみんな穏やかで優しい人ばかりということも、ぜんぶ素直に受け入れられます。
 
風のように軽やかな足取りで自分の好きなことに流れていく主人公の生き方がなんだかとても眩しく見えました。私も流れる風のように生きていければいいのになあ。