2010年9月27日

MoSO. (京都)


 
旅が好きな人なら誰でも、旅と関わった仕事がしたいと考えたことがあると思います。旅と日常を行き来し、その2つが相互にリンクして、お互いに刺激を与えていく。旅するように毎日を過ごし、日常を暮らすように旅をする。人生を旅と例えるなら、日常と旅の境界線はあいまいで、そこに線引きすることは意味をなさなくなります。好きな事を仕事にすると、遊びと仕事の境界線があいまいになっていくのと同じようなことなのかもしれません。
 
京都にあるモロッコ料理を中心とした多国籍料理店 MoSO. のKさんとお話をしたときに感じたのは、旅と仕事と自己表現を素敵にリンクさせている方だということでした。Kさんと最初に出会いお話をしたのは、京都のカフェ、エレファントファクトリーコーヒー。そこのオーナーが私たちに紹介してくれました。トラベラーズノートを使ってくれているということで、最初から旅の話で盛り上がりました。
 
モロッコで出会った土の中にある建物の壁に塗られた緑色の美しさ。その退廃的で妖しい雰囲気。そして、そこで食したタジン料理。さらに様々な場所を旅して出会い感動した風景や料理。それを表現したくて、会社を止めてレストランを始めることを決意したそうです。
 
先週行われた京都のイベントの際、やっとそのMoSO.に行くことができました。空間は、HPにあるように、どこか異国の旅の風景を連想させてくれます。素材が剥き出しになった床や棚。深い緑色にざっくりと塗られた壁。棚や床にセンス良く並べられた異国の蚤の市で見つけたようなアンティークな小物や本。スタイリッシュなのにどこか懐かしい机やイス。そこに流れる静かに熱いロックミュージック。
 
KさんとYさんが旅をしていて出会った風景や料理、その場所の空気感や佇まいが、京都の静かな路地裏にあるハコのなかにちりばめられた、完全にオリジナルの空間となっています。異国を旅しているときの高揚感、さらにそこで居心地の良い場所を見つけたときの安堵感を思い出させてくれました。
 
はじめて食べたクスクスやタジンなどのモロッコ料理は、想像していたよりもクセがなくお腹にやさしい料理でした。美味しい料理の後は、エレファントファクトリーのHさんも加わり、話は尽きる事なく盛り上がりました。
 
好きな場所とモノと人が与えてくれた素敵な出会いに感謝です。京都にまたトラベラーズにとって大切な仲間と場所が出来ました。皆様も京都に行った際には、ぜひ寄ってみてください。旅とトラベラーズノートが好きな方ならきっとお気に入りのお店になると思います。
 

 

 

 

 
店内の一角にトラベラーズノートをかっこ良くディスプレイしてくれています。
 

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