2011年2月23日

街歩き


 
町を歩くのが好き。東京でも外国の町でも、表通りから裏通りまで、気持ちがおもむくままに歩き続ける。

小さな古本屋を見付けたら、中を覗いてみる。思いがけず趣味の良い品揃えの本屋に出合ったりすると、つい端から端まで棚をチェックしてしまう。そして、そのお店に出合えた記念に何か1冊買ってみる。
 
本を片手に店を出て、さらに歩き続けると、パンが焼ける芳ばしい香りが漂ってくる。その香りに誘われてパン屋に入り、ちょうど焼きたてのフランスパンを買う。ちょっと行儀が悪いけど、パンをかじりながら歩く。だけど、そんな風にして食べるパンは、学校帰りの買い食いみたいで、たまらなく美味しいんだよなあ。
 
好みのお店をひやかしたり、建物と建物の隙間の細い路地に入ったり、写真を撮ってみたり。
 
歩き疲れたら、気持ちの良いカフェでひと休み。椅子に座りコーヒーを待っていると、大きなガラス戸の向こう側から光が差し込んでくる。コーヒーを飲みながら、さっき買った本をパラパラとめくったり、お店でもらったショップカードをノートに貼ったりする。穏やかに流れていく時間に逆らわず、ぼんやりと時を過ごす。
 
カフェを出るころには日が沈み夕闇の時間。そろそろ帰ろうと駅に向かって歩いていたら美味しそうな中華料理屋さんを見かけて、中に入ってみることにする。チャーシューをつまみに軽く一杯。
 
やっぱり街歩きは小旅行のようで楽しい。