2011年2月18日

TRAVELER'S record


 
実家をリフォームするというので、昔の部屋に置きっぱなしにしてあったレコードとプレイヤーを自宅に引き取ってきました。20年ぶりに電源を入れ、アンプにケーブルをつなぎ、ターンテーブルにレコードをのせて針を落とす。すると、懐かしいパチパチというレコード特有のノイズが鳴った後、ちゃんと音が聴こえてきました。
 
いつものCDより温かい音のように聴こえるのは、気のせいでしょうか。30分弱で、A面とB面を引っくり返す面倒さも一息いれるちょうど良いタイミング。ミュージシャンもその切り替えを踏まえて曲順を考えているので、アルバムの中での緩急が分かりやすい。
 
今でも、ビートルズの「アビイロード」をiPodで聴いていると、アイ・ウォント・ユーが終ってすぐに、ヒア・カム・ザ・サンが鳴りだすのにちょっとした違和感を感じます。聴くまでにかかる手間と、A面、B面の区切りがあることで、レコードの方が音にきちんと向き合って聴いていたのかもしれません。
 
高校生の頃にはCDプレイヤーを手に入れているので、レコードで音楽を聴いたのはそれほど長い期間ではありませんが、でも、レコードは少年期に音楽と出合ったときの感動とともに、記憶に刻まれています。
 

 

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