2011年7月 5日

Good Morning in Hong Kong


 
普段は寝ぼけ眼であわてて食べる朝ご飯も、旅に出るとちょっと早起きをしてゆっくり食べることが多い。旅先で、朝から何を食べようかと頭を悩ませるのは、とても楽しい時間です。
 
香港の朝は特に悩ましい。ホテルの洋風ビュッフェから、朝飲茶にお粥、香港風のサンドイッチやフレンチトースト、さらには朝から肉かけご飯やラーメンまで、魅力的な選択肢がたくさんありすぎるのです。
 
まずはお粥でお腹を満たすことに決めて旺角の街を歩きます。ホテルから10分ほど歩いてやってきたお目当てのお粥屋さんはお休み。しょうがないので、その近くのお粥屋さんに急遽予定変更。香港でお粥を食べてはずれだった経験はないし、地元の人で賑わっていたので、問題ないはず。そんなことを考えながら食べた、鶏肉入りのとろとろに煮詰められたお粥はやっぱり美味しい。朝ご飯が美味しいと、それだけで今日がステキな日になる予感がするのです。
 
お粥屋を出て、油麻地に向かって歩いていると、ちょっと抜けた感じの牛のイラストが描かれた看板を見つけた。ここは牛乳プリンが名物のお店。甘くコクのある牛乳プリンは、お粥とは別腹のようで、ぺろりと食べられました。
 
お腹を満たした後は、朝の香港路地裏散策。旺角から油麻地のあたりは、いかにも下町といった風情があり、古いビルやローカルなお店が並ぶ裏通りを歩くのが楽しい。 路地裏散策に疲れたら、香港風喫茶店の茶餐厅へ。油麻地には、お気に入りの茶餐厅「美都餐室」mido cafeがあります。タイル貼りの壁が味わい深いレトロな店内で、香港風ミルクティーを飲みながら、2階席の窓から街を眺めるのは、至福のひととき。
 
さて、これからどこへ行こうか考えてみる。地下鉄に乗って香港島に行き、最近新しいお店がたくさん出来ている灣仔や、セントラルのソーホーを歩いてみようかな。お昼には、灣仔の金鳳茶餐廳でパイナップルパンとタルトを食べて、夕食はセントラルの民園麺家でワンタン麺を食べよう。帰りはスターフェリーに乗って、100万ドルの夜景を眺める・・・。そんなことを想像している時間はほんとうにしあわせなのです。