2011年12月15日

TRAVELERS biscuit


 
トラベラーズファクトリーの2階では、ゆっくりコーヒーを飲むことができるのですが前々から何か足りないんだよなあと思っていました。
 
休みの日や旅先で、とっておきのカフェに行ったりすると、どうもコーヒーだけでは手持ち無沙汰で、ついケーキやスコーンなどを頼んでしまいます。おやつを食べながらのコーヒーは格別だし、軽くお腹が満たされることで、同時に心も満たされ、自然と気持ちが穏やかになっていきます。いくつになっても、おやつって嬉しいものなんですよね。
 
そうそう。コーヒーのためのお茶請けが必要だったんです。トラベラーズらしくて、アアルトコーヒーのトラベラーズブレンドに似合うお菓子があれば、2階でゆっくりと過ごす時間がさらに心地よいものになるはず。
 
そこで、さっそくdans la natureのなっちゃんにトラベラーズファクトリーに似合うおやつをお願いしてみました。なっちゃんのお菓子を初めて食べたのはいつだろう。確かどこかのイベントに行ったときに、コーヒーと一緒に出て来たタルトが最初だったと思います。 どこか懐かしさを感じる素朴な形。お菓子なのに媚びたところがまったくなくて、丁寧に素材の良さを引き出したような味。その奥にさりげなく、でも力強く感じる自己主張。口に入れると、温かい気持ちになるタルトでした。そのあと少しだけお話をさせていただいて、作るお菓子とそのお人柄のイメージがぴったりでなるほどな〜と思ったのを覚えています。
 
トラベラーズファクトリーのコーヒーにあうおやつが欲しいと思った時に、なっちゃんにお願いしようと考えたのは、自然の流れでした。そして、ついに完成したと、試食のためのビスケットを持って来てくれて、みんなで口に入れてみると思わずみんなニコニコしながら、目をあわせました。そして、しみじみ美味しいなあ〜と口にしました。
 
ちょっと無骨な形、ざくざくした食感、ほのかに感じる甘み、ずっと前にどこかで食べたことがありそうだけど、初めて食べるような味。まさにトラベラーズらしいビスケットでした。その時一緒に持って来てくれた最近なっちゃんが出版した「ももの木 なしの木 りんごの木」を読んでみて、その美味しさの理由がちょっとだけ分かったような気がします。そこにはなっちゃんの愛と夢がたっぷり注がれているからなんです。それを思いながら、再びトラベラーズビスケットを食べてみると、さらに美味しさが口に広がりました。
 
ぜひ、だまされたと思ってトラベラーズビスケットを一度でもいいので食べてみてください。なんだか、ちょっと怪しい実演販売の説明員みたいですが、ほんとうに美味しいですよ。