2012年3月23日

7年目の旅


 
この3月でトラベラーズノートが生まれて丸6年となりました。そのときに小学校に入学していれば、もう卒業です。最初は黒・茶のカバーとたった4種類のリフィルでスタートしました。初めて店頭に並び、どんな方が手に取ってくれているのかを、ドキドキしながら眺めたのを今も思い出すことができます。毎年少しずつ商品の仲間が増えていきましたが、今でもあたらしい商品をリリースするときの緊張感は6年前と変わらないような気がします。
 
6年という歳月が長いのか、短いのかは、その考え方次第ですが、その間に経験することができた、たくさんのことを思い返すと、けっして短くはないのかもしれません。私もそうですが、トラベラーズノートを発売当初から使い続けてくれている方々にとっては、6年の人生の旅をともに歩んでいることになります。
 
写真は、ボブ・ディランのアルバム「時代は変わる」曲はもちろんですが、ジャケットもかっこいい。生成りの紙に黒1色のモノクロの印刷、3種類のフォントを絶妙なバランスで配したレイアウト、そして、若きボブ・ディランのどこか悲しげで憂いを感じさせながらも、世の中に対峙していこうという熱い意志を感じる表情。このアルバム以降、賛否両論のなかフォークという枠を抜け出して、彼にしかできない新しい独自の音楽スタイルを築き上げていきます。彼の真摯に時代と音楽に向かい合う姿勢は一貫して変わってはいなかったからこそ、変化する必要があったのかもしれません。
 
ボブ・ディランの音楽がそうであるように、これからもたくさんの旅人たちにとって、トラベラーズノートが良き旅の相棒であることを願います。本日夕方には新しい商品情報をHPに掲載しますが、そのひとつが出来上がる過程の写真をちらりとお見せしちゃいます。これがどんなモノになっているかは、HPで・・・。
 

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