2012年10月12日

コーヒーの楽しみ方


 
家で自分でコーヒーをいれて飲むと、その日によって味がけっこう違うのです。まあ豆の量も目分量で、お湯の温度も蒸らしの時間もなんとなくその時のタイミングでいれているので、当たり前なのかもしれないですが。でも、ドリッパーにお湯を注ぐ時は、庄野さんに聞いたアドバイスを守って、粉の中心に「の」の字を書くようにゆっくりと注いでいます。 
 
同じ豆を使っても、その日によって濃さや味に差があって、今日は軽いなあ、とか、苦いなあとか思いながらも、毎日それなりにコーヒーを楽しんで飲んでいるのですが、ごく稀に奇跡的に美味しいコーヒーがいれられる時があるのです。香りも味も自分の好みにぴったりで、豆自体の甘みや香りが最高の状態で引き出せたような気になって、飲みながらしみじみうまいなあと思う。ほんとうに稀なのですが、そんな一杯に出合えると、それだけで幸せな気持ちになれるのです。
 
どう間違っても、ジミヘンみたいにギターを弾いたり、ボルトみたいに100メートルを走ることはできませんが、コーヒーは豆さえ新鮮で良いものを使えば、いろいろな偶然が重なることで、奇跡的に素人でも美味しいものがいれられてしまう可能性があるような気がします。
 
もちろん、良い状態を常にキープできるのがプロで、そのプロがいれてくれるお気に入りのカフェで飲むコーヒーは美味しいですが、たまに飲める素人のまぐれ当りも侮れません。ただ、基本的に適当なので、普段はバラツキのあるコーヒーに一喜一憂しながら、飲んでいるのが正直なところ。最高とは言わなくても、まあまあ美味しいコーヒーをもう少し安定していれられるようにしたいなあとは思ったりもします。
 
なので、19日にトラベラーズファクトリーで行われるアアルトコーヒーの庄野さんによる「コーヒーの楽しみ方教室」、私自身もけっこう楽しみなのです。あんまりかしこまらずに、庄野さんの淹れるコーヒーを楽しみながら、ちょっとしたコツや味の違いなどが聞けますので、まあまあ美味しいコーヒーをいれらるようになりたいなあという方がいらっしゃったら、平日ではありますが、ぜひ、ご参加ください。