2013年9月30日

まだまだあまちゃんですが

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きっといろいろなところで、いろいろな人が語っていたり、書かれていたりするので、この場であえて言うようなことではないのかもしれないけど、やっぱり言わせていただきます。

「あまちゃん」がついに終ってしまいました。いつも仕事から帰ってからその録画を見ていたんだけど、今週からその楽しみがなくなってしまうことを考えると、寂しくなります。 ぼくのように80年代に思春期を送ってきた人達の心をくすぐる演出。要所に緻密に織り込まれたシュールでマニアックな笑い。個性的な出演者達によってさりげなく発せられる感動的な言葉など、その魅力をあげていくとキリがありません。
 
地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華もなかった主人公のアキちゃんが、自分らしさを取り戻し、本気で熱くなって好きなことを追求していくことで、どんどん輝きを増していく。そして、もともと才能に溢れ向上心も存在感も自己顕示欲も旺盛だったのに、そのパワーを失いかけていたユイちゃんに勇気を与える。その2人が一緒に何かをすることで、化学反応を起こし、大きなパワーが生まれ、まわりの世界を巻き込みながら人々の心に前向きな変化をもたらしていく。
 
ビートルズのジョンとポール、ストーンズのキースとミックのように個性がぶつかり合ってグルーヴすることで生まれるバンド特有のマジックのような魅力が大好きなぼくにとっては、この2人の結びつきの行方がとても気になっていました。
 
ドラマの終わりは、クドカンらしくこれからも続くドタバタの日常を想像させてくれるハッピーなエンディングで、きっと2人は基地となる海女カフェを拠点に、ぶつかり合いながら、それでも楽しくやっていき、舞台となっている北三陸をもっと魅力的な場所にしていくんだろうな、なんて思ったりします。

ひとつの物語が終っても、何もなかったかのように明日はやってきて、日常は続いていきます。トラベラーズノートやファクトリーは、まだまだあまちゃんですが、いつか彼らに「かっけー」って言われるような存在になれるようにがんばりたいです。ってなんか、小学生の読書感想文のような締めになってしまったなあ。