2014年2月10日

雪の日

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週末の東京では、しんしんと一日中降り積もった雪の影響で、道路が通行止めになったり、電車が遅れたり、大変な思いをされた方も多かったと思います。ニュースによると東京では45年ぶりの大雪とのことで、44歳のぼくにとっては人生で最大の東京での雪の体験をしたということになります。

雪の翌日は気持ちよい快晴で、太陽が真っ白の雪を照らしきらきらと光る美しい風景を見ることができました。ぼくは、雪の後の晴れた時の風景が好きで、真っ白な地面と青い空のコントラストの中にある凛とした澄んだ空気を吸い込むと、心の中まで澄んでいくようで、清々しい気持ちになります。
 
就職をして最初の赴任先の東北地方で迎えた冬。車で秋田や岩手をまわっていたぼくにとって、雪は恐怖以外の何ものでもなかったのを思い出します。一番最初に雪の中車を運転したのは、秋田から岩手に抜ける県境の峠。登っていくにつれてしんしんと雪が舞い落ちてきて、地面もあっという間に真っ白になっていきました。
 
隣に座っている上司は、はじめて雪道へ運転するぼくへのアドバイスとして、「減速はエンジンブレーキ」「ブレーキはゆるやかなポンピング」を連呼。ぼくは震える手つきで緊張しながらハンドルを握っていました。カーブが続く下りは、ついついブレーキを踏んでしまって、つるっと滑ることも何度かあって、その度に、「エンジンブレーキ!」と怒鳴る声を聞きながら、もう泣きたくなるような気分で運転したのを思い出します。
 
あまりいい思い出がない雪の運転のなかでとても鮮やかに覚えているのは、まっさらに晴れた青い空の下できらきら輝く雪の風景でした。ふと、車を止めて、その風景の中に身を浸していると、自然がもたらす美しさはすべての芸術をあっさりと凌いでしまうことにあらためて気付くのです。
 
東京でのこの時期の雪は、いよいよ春が近づいてきたことを伝えるメッセージなのかもしれません。もうすぐ春。春にぴったりの旅人のためのシャツはこちらまで。本日10日までの受付ですのでお早めに!そして、春にリリースされるあたらしいプロダクトたちの情報もアップしています。こちらもぜひご覧下さい。
 
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